大学生の視察受け入れ

自然王国に、視察の依頼があった。
どこかの自治体か?と思ったら、長野大学の1年生と2年生4名。
なんでも、ゼミで里山資源を活かした地域活性化活動を行っているとかで、
自然王国の活動を参考にできないか、とはるばる長野県上田市からやってきてくれたのだ。
ここ何年か、若い人たちが地域活性化に積極的であることに驚く。

私事で恐縮だが、私の20代前半は、韓国でのハンセン病定着村ワークキャンプとそれにまつわる活動、司法試験受験勉強に邁進しており、地域活性化なんて、考えたこともなかった。
農を通した都市住民との交流などは、自然王国に来た29歳の頃に初めて関心を持ったくらい。

むろんそれは私の歩んだ道なだけで、別に後悔はないのだが、20歳やそこらで地域の維持発展に関心を持つということは、それだけ社会性が身についていることなのではないかと思うのだ。
自然王国の活動が彼らの参考になれば、と思い自然王国の周りの環境、これまでの活動の歴史、今の活動、今後目指すことなどを話した。

そのなかで意識的に話したことは、自然王国のスタッフ一人一人が個人的に地元の集落とつきあっているということ。
つまり、「自然王国とはこういう考えの、こういう集団です!」と言って歩くよりも、地域のなかで働いて、その姿を見てもらうことで何かインパクトを与えられないか、と考えているということ。
農村部ではおそらく、理屈を言うのではなく、具体的なものを示すことが最も大切なのではないかと考えている。
これはまだまだ私も取り組んでいるところなのだが。

週末には早稲田大学大隈塾のゼミ生が稲刈りに訪れる。
彼らと話をするのも楽しみだな。

以前のブログを読む