いきなり大上段に構えてしまったのは、訳がある。45歳にもなって、書くことでもあるまいと思うのだが、最近いろいろと来し方を振り返ることがあるのだ。鴨川に来て16年、子供たちも中学生になって、巣立ちも近づいてきた。私は私で、充実した日々を過ごしているものの、何もかも思い通りになっているわけでもない。
そんな時、久々にのぞいたのが、ほぼ日刊イトイ新聞に連載中の「おとなの小論文教室」である。山田ズーニーさんのこのエッセイを読み始めたのは、鴨川に来る前だったかと思う。その中に、
「やる側」にまわるとしたら、
「ゆるくても何か一つテーマがあるといい」
というのが、あくまで私の考えだ。
https://www.1101.com/essay/2020-06-10.html
という文章があった。これは、自分にとって、そうだな、と思える一文だった。私はいろいろと企画したり、何かをやることが好きで、中には中途半端に終わってしまっているものもある。巻き込んでしまった仲間たちには申し訳ないな、と思っているのだけど。
ただ、そんな自分にも何かテーマがあるのでは?とあらためて思わせてくれた一文だった。私は、鴨川自然王国に来て、やりたいことの軸が本当に定まったと思う。
それは、「農的生活をしながら、この地で実践していることを発信し、交流の場とする。」ということだと思う。いろんな仕事をしているけど、すべてはここに収斂されていくのだと思っている。
だから、あきらめないで、やり続けようと思うのだ。
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