そこに、希望を見出せるまで身悶えしているか?

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自然王国のカフェから駐車場方面を撮影。雑草が生えているだけなのだけど、夏らしい茂みが素敵だった。午前中は草刈りをしていたんだけど、やはりこの暑さで参ってしまった。熱中症の手前まで毎日来ているような気がする。幸い、夜には回復するのだけど。

 

帰宅してからは、集落の中山間地活性化協議会の会議に出席。

「コメを作っていても希望はない」「どうやっても人件費を出すことはできない」「耕作者がいなくなる」なんて意見が噴出し、私とお隣さんには、「若い人に頑張ってもらわないと」と意見を求められる。いや、私ももう40過ぎで若くないんですけど、と思うがほとんどが70歳を越える人々の間では説得力もあるまい。

 

小農として暮らしていくことは可能だとは思っているが、大規模にやることに私自身もあまり希望を感じてはいない。でも、「コメ作りに希望はない」と言われてしまうと、その発言者の事情もわかりつつも、それを認めることはできない自分がいる。

 

正答のない問題に解答を出すことが人生であると思っている。わたしは、あきらめたくないのだ。あきらめないために、自然王国で働いたり、農家民泊をやったり、山賊会という共同水稲栽培グループをやったり、NPO法人うずで活動しているのだから。

 

今の私には、残念ながらこの絶望に答えを示せるだけの実力がない。一人だけでは、正答を出せないような気がする。でも、希望を見出せるほど身悶えして考えていきたい。

 

大げさな話と思われるかもしれないが、コメ作りが儲からないのは事実だし、私の住む地域があと3年後にこの中山間地活性の事業に取り組むかどうかすらわからない。

こんな実態の中で、日々考えて考えて考えて、これに方向性を示せれば、そんな暮らしは最高ではないか。

 

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多様な意見が生み出すもの

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昨日に引き続き千葉大生の授業合宿だった。しかし、私は地元の営農組合の機械整備の作業があり、ほとんど参加はできなかった。

彼らはNPO法人うずの林理事長の部落で集落作業に参加してくれていたのだ。

私が再合流したのは午後3時過ぎで、その時から2日間やってみてのふりかえりを行っていた。

彼らから出たのは、「外から観光客を呼ぶと同時に、地元の人もこれるような仕掛けを作りたい」「友達についてきて、深い関心がなくても過ごせるようなプログラムがあったらいいな」など、他にもいろんな意見が出た。多くの意見が、彼らの現在の経験や関心に基づいているので、実感を持って受け止めることができた。

 

たまたま、プロモーションを仕事にしている方が参加してくれていて、話してくれたことは、「何かサービスを考える時、人の顔が見えるか?どういう人に、どう喜んでもらいたいか?どんな人かきても楽しい何かが持って帰れるようになれば」ということだった。

 

これは、私にとって真正面のストレートだった。これまでも考えてきたつもりだったけど、もっと意識的に考えていけるんじゃないかと思ったのだ。

 

千葉大生を受け入れることは、私にとっては仕事の一環だし、彼らの学びのお手伝いができればと思っているのだが、瑞々しい感性を持つ彼らと話していると、私にとっても自分自身が取り組める課題、方向性が見つかりそうな気がしているのだ。

 

いろんな意見を聞きながら、現実化できるものを見出していきたい。

 

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振り返りの後は、里山デザインファクトリーで開かれた盆踊り大会へ。引っ越してきた人も、地元の人も一緒になって踊っている風景は、まさにピースフル。

この流れを、心に留めて大切にしていきたい。

 

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向き合うということ

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シオカラトンボがうまく撮れたのでトップに。

今日は自然王国で大豆の草取りイベント。

暑い中、参加してくれたみなさんには感謝だ。

 

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畝間は管理機で走っても、畝の上はとても草が生えているので、ノコ鎌を使って刈っていく作業。

風は少しあったが、それでもとても暑く、休憩をとりながら作業を進める。

午前中1時間、午後1時間ほどで最もやりたかった場所が終わった。スタッフだけではとてもやりきれない量なので、本当に助かる。

 

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その後は、自然農田んぼ田植えを有志で行なった。

ここは、サポーターの人から提案があって、とよさとという品種を植えている。先月種まきをして、今日の田植えとなった。普段王国でやっているやり方とは違って、植える深さ、後ろ向きに進みながら植えるなど、面白い部分があった。

こちらは稲刈りは11月頃になるので、ゆっくり生長が楽しめそう。

 

王国イベントを途中で抜けて、千葉大生と合流。一年を通して活動する彼らとの活動も、今月で3回目だ。顔を合わせるたびに、それぞれの学生の名前も覚えるので、少しずつ深い話ができるようになってきた。就職のこと、幸せのこと、いろんなことを悩んでいる彼らと話をするのは、自分の学生時代を振り返ると同時に、自分の現在を省みるきっかけともなる。

 

彼らとともに過ごすことで、自分も何をやっていこうとしているのか、改めて考えるきっかけとなろう。

 

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出穂した田んぼ。

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地域の中までやっている山賊会の田んぼは、とても順調だ。出穂もだいぶ揃ってきた。今年の目標は、とにかく赤字を出さずに、実費はまかなえるようにすることだ。やり始めたばかりだし、最終的にどうなるかわからないけど、少しずつ収穫に近づいてきている。

今日は風があったので、結構作業がしやすかった。と思ったが、温度が高いからか、やはり30分を過ぎたあたりでとても疲れてくる。午前と午後に分けて作業したが、すこし頭がクラクラきてしまう。

ノルマはないが、作業目標は立てているので、なんとかそこまでは!と思って作業を続けてしまいがちだが、無理は禁物だ、というのが最近の感覚。

先日帰省した時に御大から言われた、「この先お前はどうするのか」という問いが頭に残っている。

このまま生活に追われ、目の前にやってくる仕事をこなすだけで終わるのか、何か別のことをやるべきなのか。

考え始めると、もう少し時間が欲しい、と思うのだ。これやったほうがいいよ、あれやるべきだよ、という話はあちこちにあり、それに影響されて、しかし動けていない自分に忸怩たるものを感じている。

一方、どこかで醒めている自分もいて、「結局のところやれることしかやれないのだ。なら、今やっていることをまずきちんとやるべきで、それを繰り返して積み重ねていくしかないのではないか」とも考えている。

ズキューンと突き抜けたいものだが、ここらへんでうにゃうにゃするのが普段の私でもある。

答えは出ないが、明日も動物の世話をして、王国でイベントをやって、夜は千葉大学生を受け入れよう。今やっていることを確実に。

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週末のイベント準備だ!

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1週間ぶりの王国。

週末は大豆の草取りイベント。

というわけで、今日は管理機で大豆の畝間を走った。

相変わらず日差しは強く、40分弱作業すると10分ほど休みながら作業を続けた。

これで、イベント当日は畝の上を参加者の皆さんと取ることになる。

体調管理に気をつけてイベント運営しないとな。

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酷暑、つづく。

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6時半頃の撮影。少し曇っていたように見えたので、それほど暑くならないかと思いきや。

7時を過ぎた頃からはもう暑くなってきていた。

山羊と、ヒナ用の草を刈ってきて、先日購入した押し切りで短く刻んでやる。チーズは、牛用の乾草をあまり喜ばないので、結局カラムシなどを刈って与えている。冬のことを考えればできるだけ食べて欲しいのだけど。

 

きゅうり用の畝を立てていると、次女が寄ってきて、暇だという。

夏休みになって、いきなり大阪に行って遊んでしまったため、まだ夏休みの生活のリズムができないみたいだ。

じゃ、サツマイモの草刈りして欲しいんだけど、と頼むといいよという。

 

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ツナギを着て、準備完了!

小さなノコ鎌を持って、草を刈ってくれた。

「こんな格好じゃ暑くて死んじゃうよ!」と言っていたけど、一応言われたところは作業して去っていった。時間的には1時間に満たないほどだったけど、十分な作業ぶりであった。

 

本当に暑くて、外作業は午前中だけにして、午後からは室内で塾の予習等を行なった。

7月中旬過ぎでこれだけ暑い日があっただろうか?

休みながら、体を慣らしていくしかないのだけど。

でも、扇風機があればクーラーなしでもなんとか暮らせるのは、農村ならではだろうか。

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生きた化石!

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4時半に大阪の実家を出発し、沼津市にある深海水族館へ。この水族館は、深海に住む生物を中心に展示してある珍しい水族館。さらに、生きた化石と言われるシーラカンスの剥製を始め、冷凍個体が2体も展示してあるのだ。

 

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冒頭にあげたものの反対側にもう1体が展示してある。

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冷凍個体が展示してあるのは、世界でここだけ、ということだそうだ。現在は絶滅危惧種ということで、生きているものはもちろん、死んだ個体の鱗すら持ち出せないようで、ここにあるのは規制前のものだとのこと。

 

小学生の時、新聞の日曜版でシーラカンスの特集を見て以来、チャンスがあれば見に行っていたんだけど、ここまで充実しているのは初めてだった。

 

ほかにも。

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口の中に卵を抱える魚。

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比丘尼ににているからビクニなんたらと呼ばれる魚(名前は失念した)。

そして!

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オウムガイ。

建物はどちらかといえば小さいのだけど、深海生物をどう展示するかに心を砕いていることに感動した。

 

沼津で2時間過ごして、再び帰途へ。

午後4時半過ぎに帰宅できた。12時間の旅程であった。

 

帰ってくると、

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チーズが元気にしていた。

そのほか、鶏たちも元気だった。義母に感謝だ。

5日間いないだけだったが、ヒナたちはずいぶん大きくなった気がした。

田んぼの土もすっかり乾いたので、もう一度水を入れたいものだ。

草刈りもどんどん進めないと、大変なことになっている。

予想通り、やることは山積だが、また気分を切り替えて取り組んでいこう。

 

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酷暑の古都にて思う

学校で歴史を習っている長女が、奈良に行ってみたいというのでやってきた。

9時過ぎについたのに、すでにかんかん照り。

車を降りたらすぐにバテ始める。

奈良は盆地だから暑いんだ、というのは関西出身者にしかわからないか。

 

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興福寺五重塔

久方ぶりに訪れたが、やはり素晴らしい。

 

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あ、鹿だ!

と写真を撮る長女を撮影。

鹿せんべいを楽しそうにやっていたので、父もついやってみたくなり。鹿せんべい、150円。

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鹿、殺到。

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もうないよ!の図。

(長女撮影)

 

ようやく大仏殿へ。

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で、でかい。

 

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出口側から撮影。

慌ただしかったけど、そのお姿にやはり胸を打たれる。祈り続けて来た人々の思いがしのばれた。

 

奈良公園に来たのは20年近くぶりだった。

もっとゆっくり見たかったが、あまりにも暑すぎて、13時頃に奈良を出発。残念。

 

今日で帰省最終日となった。

4泊5日間、家のことをほったらかしにしているのでちょっと心配だけど、何も考えずに過ごしたこの4日間は、きっとこのあと、鴨川に帰ってからの活力になると思う。

もっとも、活力なんて言っている余裕はなく、作業やりまくりになるのは間違いないのだが・・・笑

 

 

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ひさびさの都会で。

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朝は私を鴨川を紹介してくれた御大と面会。

80歳近くになり病は得ているものの、意気軒昂だった。「お前は、この先何をやりたいのか?」と問われ、しばし絶句。今思うことは、今やっていることをどのように展開し、維持発展させるかということである。形を作って、御大にも見てもらえればと思うのだが。

 

お昼には、梅田に出て揚子江ラーメンへ。学生時代には友人とよく食べにきていて、今回は久しぶりに食べてみたかったのだ。お店の場所は以前とは違っていたが、味は懐かしくて、シンプルな味で美味だった。

1日目は味噌ラーメン、2日目は回転寿し屋でサイドメニューの鯛だしラーメン、そして今日は塩ラーメン。最近あまり食べてないのに、ラーメン食べすぎである。

 

午後からは道具屋筋へ。

妻が調理器具に関心があるので、初めて行ってみた。私はバーベキューの時に使うコテを購入した。

 

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お土産を探していたら、くいだおれ太郎のサブレが!シャレになるかと思ったけど、結局買わずに写真のみで我慢。

 

1日大阪を歩いて思ったことは、私はすっかり鴨川に馴染んだなということ。都会で過ごすのは楽しいけど、鴨川で暮らして工夫したり、動物の世話をしたり、塾で英語を教えたりするのが今は楽しいんだなと思うのだ。

 

子供たちは今日は1日弟夫婦に遊んでもらったようで、本当に楽しんだようだった。

非日常ももうすぐで終わり。

明日は奈良公園に行ってみようかと思っている。

 

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うたは自由をめざす from SFU

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起床した後、窓から外を見る二女。

この近くには市営バス会社の駐車場があるので、バスが多く駐車されている。

 

「大阪は人が多いね」て、我が家周辺が少ないだけなのだよとも思いながらも、それが自然な感情なのだろうな。

 

離れて暮らす父と昼食を食べ、近くのららぽーとで買い物をして大喜びな子どもたち。そんな日もあっていいのだ。

 

私は午後から友人のライブへ。

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たまたま帰省する予定とぶつかったので、ぜひ聞きに行きたかった。

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ユニット名はアカリトバリという。

学生時代からの友人なのだけど、今日初めて2人で演奏するのを聞かせてもらった。

Vocalが福島の会津若松出身で、福島の民謡や、自分が子供の頃暮らした会津の風景を歌にして歌っているのだ。

伸びる声とギターの正確なリズムが心地よくて、心に染み渡ってくる。

 

彼らの演奏を聴いていると、soul flower unionの“歌は自由をめざす”という曲を唐突に思い出した。

今の私は、日々に忙しすぎて、ギターを弾くこともほとんどないけど、表現することは、本当は自由をめざすことであるべきだし、そうありたいと思うのだ。帰ったら、ギターを弾こう。

 

彼らの演奏を心ゆくまで堪能した。

で、今は家に泊まらせてもらっているのだけど。

ぜひ、鴨川に彼らを呼びたい!

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