自然王国にはサウナがあるのです。

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晴れが続く鴨川の朝。

今日は少し曇りかと思ったが、このあときれいに晴れた。

木曜日は王国に行く日。

 

冬の時期は、それ以外の時期にできないことをやる日。たとえば施設整備。今日はサウナ小屋の脇の片づけ。積んで乾かしてあった薪をサウナストーブに入れるためにさらに短くチェーンソーで切断した。

 

これは昨年11月にとったサウナの写真。

ローリウ式サウナといって、ストーブの上に石を載せて、それに水をかけることによって蒸気を発生させるシステムのサウナだ。代理店を通じて、フィンランドから輸入したもの。

私はまだ2度しか入れてないんだけど、王国ではお客さんが来るたびに入っているようだ。

このサウナは、70度から80度以上に上がるんだけど、その間は部屋の中で話ができる。

一般的に銭湯にあるサウナの場合、みんな下を向いて暑さに耐えて、我慢できなくなったら水風呂か外に行く、という感じなんだけど、これは違うのだ。

蒸気でゆっくり温度が上がるので、部屋は暖かいんだけど話が普通にできる。

 サウナでコミニュケーションが可能というわけ。

これはみんなに体験して欲しいなぁ。

薪を持っていけば入れますよ!

といっても、都市生活の場合は薪を集めるのも大変だね・・・

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自然王国で初仕事。

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年が明けて初めての自然王国で仕事。

なんと!

もうフキノトウが出ていた。

春というには早いけど、なんか嬉しい。 

 

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今日は旧陶芸小屋脇に農機具保管用の屋根を設置した。

道具をいろんなところに置いていたので、1つの場所に集められるようにしようとして作ったもの。

代表とyaeちゃんと3人で屋根張り。

ちょうど山の陰になるところで、おまけに今日は風もあったので、かなり寒かった。

一つ一つ確実にビスどめしていって。

 

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完成!

これでますます仕事がしやすくなる。

どうやったら使いやすくなるかを考えながら仕事をすることは楽しい。

来週にはたくさん道具がかけらていることだろう。

 

自然王国は、私が鴨川にくるきっかけとなった場所。今は週二回と、イベントの時だけの関わりになっているけど、生活の一部であることは変わりない。自然王国の在り方も、より多くの人がいろんな体験ができるような場所に変わってきている。

ここで一役やらせてもらっているのは幸せなことだ。

ぜひ、遊びに来てください!

 

夜明け前、6時半頃の我が家。

冬の空は本当に美しい。

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満開の桜と日々と。

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私が勤める鴨川自然王国の山小屋前の桜。

花見イベントを1週間以上すぎてようやく満開に。

昨日、雨が降る前に撮影したもの。

今年も、きれいに咲いてくれた。

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この桜は、王国入口を曲がって田んぼ沿いの細い坂道を登りきったところに植えてある。

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作業中に、桜を見上げて撮影。

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田んぼのくろぬりを進めている。

田んぼの作業を始めるようになって、もうすぐ10年くらい。自分でもやっているけど、こちらは今年でようやく5年目。

あぜきわの土手みたいなものを作る作業がくろぬり。

実は、作業がいくつかの工程に別れているのだ。

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備中鍬で田の内側にある土を寄せる。

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ひっぱってきて。

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のせて。

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あげる。

 

この作業をあぜの端まで繰り返し、1日くらいおいて、田の中に入って先ほどのくろ塗り作業に入る。

 

田んぼの作業は、どうしても田植えと稲刈りが中心で、多い場合は草取りや脱穀作業を一緒にやったりすることがある。

だから、このくろぬり作業はなかなか体験に取り入れることが難しい。くろぬりができるようになると、田んぼの形がだいぶできてくるので、派手ではないが、嬉しい感覚を味わえる瞬間である。

 

今日は、家で作業する日。

昼から雨が強くなるということなので、早朝から作業して、なんとか目標を達成。

で、今家でこれを書いている。外を見ると、だんだん雨が激しくなってきた。

種もみがようやく届いたので、稲の育苗も始めていかねばならない。緊張しつつも、充実した期間が始まるのだ。

 

 

 

 

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自然王国新ハウス建設竣工。

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自然王国では、現在ハウス建設をしている。

今日久々に行ってみると、骨組みとビニール張りが完了していた。

そこで今日は、まずハウスの側面にハウスバンドをかけて、風でハウスが飛ばないように押さえる作業を行なった。

 

それから、ハウスの地面に除草シートを貼る。

電気柵を張る時に使っていた古い除草シートを下に敷き、その上に新しいものを張る。

これで、古い除草シートも捨てずに済むし、二重になることで、草もより抑えることができる。

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ここまでで、午前中が終了。

午後からは、荷物の大移動。

そう、このハウスの建設目的は、資材や肥料、機械置き場を作ることにある。

今年から自然王国では、稲の苗を育てることになり、古いハウスで育苗をするため、新しくいろんな物をおく場所が必要になったのだ。

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夕方までかかって、自家製のぼかし肥、それの材料となる鶏糞と米ぬかを運びきった。

12メートルのハウスを建てたので、これからどんな風に使っていくのか楽しみだ。

 

ミツヲ代表は王国に来て14年、私が13年。まだまだやりたいことがあるし、やれることがある。

世代交代も行なって、着実に積み重ねているところ。

 

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帰宅すると、地元の新聞に先日小学校で行なった炭焼き体験授業のことが載っていた。

鴨川でこんな取り組みがなされていることを知ってもらいたい。

できれば、この地域に住む同世代の地元の人々と共に活動したいが、それは焦らずに取り組んでいくことだろう。 

 

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増刊現代農業、藤本敏夫記念館にあります!

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今日は、久々にしっかりとした雨の降った1日だった。朝一で少しだけ農業用ハウスの建築を行なった。

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王国にとっては久しぶりのハウスだ。

3棟目のハウスになる。

これができると、農業機械など、様々なものを置けるようになる。

雨が降ってきて、屋外での作業が厳しくなったので、藤本敏夫記念館の整理を始めた。

すると、久しぶりに見た本たちに出会った。

 

そう、それが写真にあげた増刊現代農業(農文協刊)である。

現在は、「季刊地域」という雑誌に変わっているのだが、私にとって、この増刊現代農業には大きな刺激を受け、転換をもたらしたのであった。

 

今から6年ほど前まで自然王国では「里山帰農塾」という2泊3日のイベントを行なっていた。各界から講師をお招きする座学と、農業体験を行う実習が組み合わせられたイベントだ。

その帰農塾に講師としてきてくださっていたのが、当時増刊現代農業の編集長をしていらした甲斐良治さんだ。

 

私は、スタッフとしてこのイベントに携わりながら、甲斐さんによって蒙を啓かれたと言っても過言ではない。

自然王国に来るまで、「地域づくり」のことは考えたことがなく、社会問題はどこか自分の住んでいる地域から離れた場所で起こっているかのように考えていた。

ところが、王国で暮らし、甲斐さんの話を聞く中で、本当に考えて、行わなければならないのは、地域にないものを探すのではなく、あるものを探していくこと、村の暮らしを作っていくことではないか、と考えるようになったのだ。

 

増刊現代農業には、全国で地域づくりを行なっている人々の活動が記されていて、同じ思いを抱く人々がこれほどたくさんいるのだ、と覆いに勇気づけられた。背表紙のタイトルを見ただけで、あの頃あったことを鮮やかに思い出す。

 

あの時感じた思いは、今も静かに、確実に継続していて、それがいまの私の活動に繋がっていることを実感している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お味噌、お届けします。

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今日の作業は、自然王国サポーターのみなさまへお届けする味噌の袋詰め。

今年も、美味しくできた。

 

私が勤める鴨川自然王国では、サポーター制度があって、主に田んぼと大豆の作業をサポーターの皆さんと年間通じて行なっている。田植え、田の草取り2回、稲刈りと、大豆の定植、草取り、収穫、脱穀選別そして味噌仕込みと豆腐作りイベントという流れだ。

 

私は2004年から自然王国で働かせてもらってきた。(途中約3年は抜けているのだが)

それより前、自然王国創立者の故藤本敏夫さんが始めたのが、この田んぼのイベントと大豆のイベント。おそらく、20年以上このイベントをやっているのではないか。

 

王国に来てくれる人々と、いままでいろんな作業をしてきて、いろんな話をしてきた。

「ここに来るのが楽しみ」といってくれる人とともに過ごすのはとても楽しい。

 

同じことをずっとやっていると陳腐化して、飽きられるという話を聞いたことがある。

これは事実、そうなのだろうと思うが、生活とはほぼ同じことの繰り返しに他ならないのではないか。

でも、生活なら繰り返しでいいが、イベントは、単なる繰り返しだと、面白みが感じられなくなってしまうのかもしれない。

 

自然王国の周りを見渡せば、まだまだやりたいことはどんどん生まれてくる。

それをうまくイベント化するのがポイントなんだろうな。

ふっと出てくるアイディアを形にしていきたい。

面白いこと、一緒にやりませんか?

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青森からのお手紙。

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手紙が届いてるよ、と王国で渡された封筒を開けてみると、手紙と3通の通信が入っていた。

「ほどいも通信」という名の通信だ。

学生時代に関わっていたワークキャンプ団体のキャンパーの女性が、結婚して青森に移住したことをきっかけに始めた通信。

東京で就職していたとき、彼女は何度か鴨川にも遊びにきてくれていて、いろんな話をしたことを思い出した。

そんな彼女が、結婚して家族で青森に移住し、農業研修を始めるなんて!

通信には、様々な村の暮らしが書いてある。

私がここにきたときも、似たような感動を覚えたことを思い出した。

都市生活では味わえないものが、農村部にはあるのだ。これを面白く伝えていくことが、私たちの技術だと思う。

彼女が、これから1つずつ暮らしを作っていくんだなと思うと、「応援したい」というよりは、「一緒にやろう」という気持ちになる。

現場は離れているけど、実現したい暮らしの方向は似ている気がするのだ。

インターネットを使うのではなく、あえて手書きで通信を書いているのだけど、それも始まりとしては素晴らしいし、彼女の味が出ていて、読んでいてとても楽しい。

また、仲間が新しい道を踏み出した。

共に歩こう。

 

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 今朝の王国の様子。

いい朝日に照らされた、素敵な朝だった。

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焚き火を囲みながら

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今日は新年会を兼ねた、王国の味噌&豆腐作りイベント。十年一日のごとく、年が明けると味噌を作っている。毎年、同じことの繰り返しのように見えても、そもそも暮らすということが同じことの繰り返しなわけで、一年という単位で見れば、節目ごとの行事といってもいいのだろう。

参加者は20人に満たない、こじんまりした会になった。少人数の場合、やる仕事量は変わらないので、意外に忙しくて、それが集中して作業ができる要因にもなる。

2樽90リットル分の味噌を仕込み終え、次は豆腐作り。豆腐作りも、やってみるといかに手間がかかるのか体験できて面白い。私たちも、この日しか豆腐を作らない。

夜の宴会では、新年の抱負やら今それぞれが考えていることなどを語り合った。何を大切にしていくのか、改めてこれを心に思って行動するべきと思う。いろんな場で活動させてもらっているけど、やはりこの王国イベントが私の出発点だと思った。

今までの焚き火場に、石を組んでちょっとした空間を作った。ここで燃やすと、今までと同じように燃やしているのに、ちょっと雰囲気が変わる。

とすれば、同じようなことをしていても、そこにちょっと工夫を加えるだけで受ける印象は随分違うのかもな、と感じた。

まだまだ、面白いことがありそう。

 

 

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今年も、味噌を仕込みます。

自然王国の週末の味噌作りイベントのために、今日は麹仕込み。

毎年この時期は、王国イベントで味噌を仕込んでいる。味噌は、簡単にいうと大豆を煮て、麹と塩をまぜて寝かすと出来上がる。

この麹が、全てのポイントになる。

 

麹は、蒸した米に麹菌をつけて丸2日間発酵させて作る。このやり方も、ここに来るまでは全然知らなかった。

麹って、何?というレベルだった。

それから13年。

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麹菌を米にまぶしているところ。

40度以上になると麹菌が死んでしまうので、米を冷ましてから作業する。

この後、土曜日の朝まで朝昼晩と様子を見る。

この変化がすごく面白いんだけど、私は土曜日まで王国に行かないので、報告はできない。

土曜日、写真を撮りますね!

 

15キロの米を2つ仕込んだ。

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電気毛布の上に毛布を2枚かけて、発酵スタート!

今年の出来上がりはどうなるだろうか。

やり方は同じなのだけど、出来上がりは少しずつ違って、そうした違いを感じるのも面白い。

 

 毎年の繰り返しだけど、これを繰り返すことで暮らしを営んでいくのだと思う。

2月4日には、自宅でも味噌仕込みをする予定だ。こちらはイベントではなく、家族行事だけど。やってみたい方はご連絡下さいね。

 

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油断大敵なできごと

今日は、藤本家の裏の倉庫に木がかかっているので、それを伐採して、掃除するのが午前中の仕事だった。

 

パッと見て、これまでの木よりは硬くなさそうだし、枝も太くなかった。

たまたま、いつも使っているヘルメットもなかったので、イヤマフ(消音用耳あて)のみで仕事を始めることにした。

倉庫の屋根に登って、どんどん小枝を切っていく。

チェーンソーも小さい方を持って来たので、軽々と動かして、調子がいい。

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倉庫にかかっている枝を切り終えると、屋根を掃いてから木の本体部分に移る。

 

幹は太くても15センチくらいなので、なんてことはない。高いところは、木に登って、切り落としても屋根に落ちないように考えて作業する。

 

1時間ほど作業した頃。

何気なく、土手の方に伸びていた直径10センチほどの枝を切ろうとした。

チェーンソーの刃が噛まないように気をつけて、ゆっくり切る。さあ、終わり、と思った瞬間、

 

ドン!

 

と頭の上から枝葉が落ちて来て、頭に衝撃を与えて土手に倒れかかった。

 

私の切った枝に、数年前の大風で折れた別の木の太い枝がかかっていたのだ。

実は、その木が折れていたのは知っていたし、折れている部分も確認していた。しかし、その枝が私の切った枝にかかっているかどうかまでは見ていなかった。切ってしまった後ではわからないのだが、もしかしたら切る前によく見ていたらわかったかもしれない。

 

幸い、当たった枝はさほど太くなかったのと、イヤマフをしていたおかげで、ほんの少し衝撃が和らげられて、何も怪我はしなかった。

でも、とても怖かった。

 

ヘルメットは簡易なものが王国にも用意してあるし、しかも今日はそれを作業場まで持って来ていたのに、しなくても大丈夫だろうと装着していなかったのだ。

 

今、これを書いていても、思い出すと恐ろしくなる。一瞬の油断が、命取りだ。みんなに、「気をつけて」と言われていて、自分でも意識しているはずなのに、それでも油断していたのだ。

 

またまた徒然草からだが、まさに「高名の木登り」状態。後少しで終わる、というときが一番危険という話だが、今日の出来事はまさに作業に区切りがつく瞬間に起きた出来事だった。

 

 

 

明日も、これからも作業は続く。

きちんと基本動作を確認して、自分も周りの人も傷つけないように作業しよう。

 

無事でよかった、とひとりごちる今日の1日。

 

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