くりっとした目の少年が

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夕方、涼しくなってからモアで草刈りをしていた。ふと横を見ると、くりっとした目の少年が私を見ている。そう、彼は私と毎日ザリガニを取っていた少年だ。いま4歳になるのだろうか。

 

私を見ると「たけひろさーん」といって寄ってくるのだ。今日は作業をしていた私の姿を見て、ついてきていたみたい。

 

モアにはステップがついているので、「Hくん、乗るかい?」ときくとうなずくので一緒にモアに立って草刈りをした。

 

祭り前の田んぼの草刈なので、畔が細くて危ないところもある。そういうところは、「Hくん、ここは降りような」というと、うんと言って降りる。安全な場所に来て「いいよ」というと元気よくステップに登るのだ。

 

夕方とはいえ暑い中、30分くらい一緒に草刈りをした。わたしには娘がいるけど息子がいないので、小さい男の子と一緒にいると本当に楽しい。小さくても勇敢だ。

 

今こうして過ごしていることは、彼は大きくなったら覚えていないかもしれないけど、お隣のおじさんはとても楽しかったんだよ、といつか伝えたい。

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お酒が好きな人だったよ、あの人は

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今日は、故藤本敏夫17回忌の法要が行われた。17回忌ということで、今まではほぼ身内のみで行われていた会を、今回はお世話になった様々な方をお招きすることになった。身内をのぞいて約20人の方が参列してくださった。

法要がすんだ後、Yaeちゃんが、「父について、印象に残っていることをお話しください」と声をかけて、みなさんが藤本さんの印象を話してくれた。

「時代の風を感じる敏感な皮膚感覚を持っていた」

「演説が巧みで、本当に引き込まれてしまった」「お茶を飲んでいる姿だけでもカッコよかった」などの話が出たが、「お酒を飲みながら笑ってみんなを眺めていた」「お酒をたくさん飲んだ」など、本当にお酒の話題が多かったので、隣にいた長女の美亜子さんに「そんなに好きだったの?」ときくと、「うん」と答えてくれた。

 

私は、藤本さんに会ったことがない。でも、京都で加藤登紀子さんを紹介してもらったことで、結果的に藤本さんが創立した鴨川自然王国に来ることになった。今では王国も随分変わっただろうけど、全ての始まりは彼が鴨川にきたことにある。

 

一緒にお酒を飲む機会があったらどうだっただろうか。私の話を聞いてくださっただろうか。いまでは本を読むことでしか彼の声は聞けないけれど、そこから何を感じられるかは私次第だろう。

 

みなさんの思い出を聞けて、本当にいい会に出席させてもらったと感じている。どんな自然王国を作っていけるか、どんな暮らしを作っていけるだろうか。

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台風が過ぎ、花火大会へ。

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心配していた台風であったが、私の住む地域には目立った被害はなく、目論見通り田にも水がたまった。午前中は集落の草刈り作業。例年、地区のお祭りの1週間前に草刈りを行うことになっているのだ。祭りの準備の役割になっている人もいるので、その人がいない分、草刈りの参加者も減ることになる。焦っても仕方がないので、たんたんと進めるだけなのだが、だんだんと日が強くなってきて、とても暑い。二回休憩を入れたが、結構疲れた。その後の慰労会では、昼間から少し飲み過ぎてふらふらになってしまう。

午睡した後、鴨川市の納涼花火大会へ。お隣さんと連れ立っていくことになった。今年は10000発だよ!と大宣伝していたので、楽しみに行ってみた。

こどもたちもだいぶ大きくなって来たので、買い物も子供達同士で行けるようになり、親が残っておたがいに話ができるような余裕もできた。

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フィナーレの花火は、迫力があって圧倒された。上の写真は長女が撮影したもの。鴨川市の花火大会は、打ち上げ場所が近いので、本当に迫力がある。

いい夜だった。

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台風、きたるも

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数日前から大騒ぎして準備して来た台風が、ついにやってきた。午後、強い雨が一時降ったが、午後9時前にはすでに空が穏やかになっていた。風も強かったが、今のところ特に被害もない。

もちろん、何もないに越したことはないのだが、本音を言うと少し拍子抜けである。

明日は、祭典前の集落草刈り作業。暑くなりそうだ。

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かるく熱中症…

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最近、体がしんどい。

朝はなんとか仕事ができるのだが、昼からは体が動かない。

今日は、朝食後に動物の世話をしていたのだが、すでに太陽は熱かった。体はだんだん暑さに慣れるはずなのに、私の体はまだ慣れないみたい。

外でやるべき仕事もたくさんあるのだが、やむなく室内へ。扇風機を体にずっと当てながら家でできることをする。

頭もぼーっとしているので、熱中症かな、と思いつつも別に体が痺れるわけでもない。ただ、しんどいだけ。

私の仕事は、ある程度自分で段取りできるので、休みたいときには休めることが多いのだけど、それでも休みすぎることは当然できない。

祭り前には草刈りもしておきたいし、やるべきことは盛りだくさん。

明日から、またがんばるか。

今日は独り言になってしまった・・・

 

 

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我が家の昆虫大研究!

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午前中は次女と一緒に鶏や山羊の餌やりをやる。1人でやったほうが早いのだけど、やりたい、と言ってくれるのであれこれ話しながら進める。むしろ、一緒にやれることが幸せなのかもしれない。

 

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毎年、夏休みの宿題で出される自由研究。娘たちの研究を毎年気にしてもう6年目。いい加減任意性でいいんじゃないか、と本気で思うのだが、やるとなればあれこれ気にしてしまって、毎年お手伝い。とは言っても、私が仕上げることはなく、研究の実践、まとめは全て子どもたちがやっているので、私はほんのサポートだけだ。

 

上の写真は、作業着を着て魚肉ソーセージを切っている次女。  

 

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今年は、これにヒントを得た。大山千枚田保存会の事務局長をしている浅田さんがまとめた地域の生き物図鑑。これをもとにして、我が家の周りの生き物を採集、同定していけば面白いものができるのでは?と思ったのだった。娘は虫取りも好きなので、もってこいの題材。

そして、今日はわざわざ浅田さんが家に来てくれて、次女に研究のやり方、トラップの作り方を説明してくれた。

午後から、早速トラップを仕掛ける。

 

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栗の木には、バナナに焼酎を加えて発酵させたものを縛り付ける。ここは大人の出番ということで、縛りつけてみた。

 

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紙コップの中には、魚肉ソーセージ、チーズ、焼酎バナナの残り汁を入れてある。

明日の朝には第一回の確認。

とりあえず、5個しかけてみた。

これには、オサムシやゴミムシなどがかかる予定。

 

さて、次女はあした5時に起きれるのか?いや、私こそ起きれるのか?

 

 

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ひさびさの都会で。

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朝は私を鴨川を紹介してくれた御大と面会。

80歳近くになり病は得ているものの、意気軒昂だった。「お前は、この先何をやりたいのか?」と問われ、しばし絶句。今思うことは、今やっていることをどのように展開し、維持発展させるかということである。形を作って、御大にも見てもらえればと思うのだが。

 

お昼には、梅田に出て揚子江ラーメンへ。学生時代には友人とよく食べにきていて、今回は久しぶりに食べてみたかったのだ。お店の場所は以前とは違っていたが、味は懐かしくて、シンプルな味で美味だった。

1日目は味噌ラーメン、2日目は回転寿し屋でサイドメニューの鯛だしラーメン、そして今日は塩ラーメン。最近あまり食べてないのに、ラーメン食べすぎである。

 

午後からは道具屋筋へ。

妻が調理器具に関心があるので、初めて行ってみた。私はバーベキューの時に使うコテを購入した。

 

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お土産を探していたら、くいだおれ太郎のサブレが!シャレになるかと思ったけど、結局買わずに写真のみで我慢。

 

1日大阪を歩いて思ったことは、私はすっかり鴨川に馴染んだなということ。都会で過ごすのは楽しいけど、鴨川で暮らして工夫したり、動物の世話をしたり、塾で英語を教えたりするのが今は楽しいんだなと思うのだ。

 

子供たちは今日は1日弟夫婦に遊んでもらったようで、本当に楽しんだようだった。

非日常ももうすぐで終わり。

明日は奈良公園に行ってみようかと思っている。

 

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描いた通りに作る。

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先週設計をすませていた、ヤギの餌やりなどを外からやれるようにする餌置場作りを、今日はようやく取り掛かることができた。

しばらく前に小さな鶏小屋をつくったので、すこしDIYにも慣れてきたところだ。

まだうまく道具が使いこなせず、たとえば丸鋸を使って材を切断した面がきちんと垂直に切れていなかったりするけれども、描いた設計図を元に材を切って、ビスを使って組み立てていくと、ほぼ描いた通りに組み上げることができた。

屋根の傾斜も、ジグソーの角度を変えることによって予定通りの角度に切ることができた。

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完成!

チーズが首を出しているワイヤーメッシュは、ちょっと窮屈そうなので明日グラインダーで切断する予定だ。

 

近くに住む、一緒にNPO活動をやっている林良樹さんは、ビジョンが先に浮かんで、それを形にしていくといったことをよく話している。

 

その意味はなんとなくわかっていたんだけど、小さいことで言えば、今回私が作った餌置場は、こんな風にしたらどうだろう?といろいろ考えて、先に簡単な出来上がり図面を書いて、それをもとに実際作っていったものだが、それがビジョンを描いて現実化したことの例としてあげられると思うのだ。

 

この作品がいいかどうか別にして、考えたいことは自分のビジョンを描くことで、それを1つずつ現実化していけばいいんじゃないかと思ったのだ。

考えてみれば、今までにも、自然にそうして来たことはあった。

 

日々の暮らしの中でも、描いたことを現実化させていくということを意識してみると面白いかもしれない。

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農家ってのはさ、いつでも一年生だからさ。

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西日本では激しい雨が降っており、母の住む大阪でも避難勧告が出ているほどだが、こちらはそれほど強い雨は降らなかった。

近くの農機会社から展示会の案内が来ていたので、26ccの草刈機が欲しいなと思い見に行ってみた。

 

会場で、知り合いの農家のOさんと久しぶりに会って、少し立ち話をした。自分がザリガニですごく困っていることを話すと、彼のところではそうでもないという。どうしたらよかったんですかね、というと、そうだな、「俺なんかが生意気言うようだけど、農家ってのはいつでも一年生だからさ、毎年少しずつ違うんだよ。俺も毎年考えているよ」と言われた。

 

「生意気」というけど、彼はすでに70歳は超えているわけで、生意気なわけがないのだが、そのおそるべき謙虚な物言いに、やっぱりこの人かっこいい!と思ってしまったのであった。何十年もやっている人から見たら、たかだか6年目の新米だなぁ。

 

欲しい草刈機は予算オーバーで結局購入を断念したのだけど、Oさんと久々に会って少し話せたことで、なんだか明日も頑張れるような気がした。

 

 

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見せ方ということ。

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今日の王国での作業は、午前中はペッパーソース詰め。みんなみの里が、里のMUJIとなって、無印良品が運営するようになってから、飛ぶように売れるようになったので、商品を作らないといけなくなったのだ。里のMUJIとなってからは、客層がずいぶん変わって、デザインの力を痛感している。見せ方で、ここまで変わるのか?というのは驚きだ。地元では、意外に批判も多いのだけど、私はこの変化を受け入れて、面白くしていきたいと思っている。

 

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昼休みに、カフェから外を眺めてみた。

改めてみると、いい風景だ。王国のカフェに来るお客様は、何を目的に来られているのかあまり知らないのだけど、この風景をぼんやりみてもらうだけでもいいのかもしれない。10年もここで過ごしていると、やはり慣れも出てくるけど、カフェやサポーターイベントを通じて、見せ方というのを研究してみたい。

それは、お客様のためでもあるけど、自分たち自身でその良さを発見する取り組みでもあるのだ。

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