喪失感と創造と

阪神淡路大震災から22年。

忘れようとしたって、忘れられるわけのない日だ。

あの日から、私の全ては変わってしまった。

当たり前のものなんて、ないのだと。

確率的には、今日と同じ明日が続く確率が高いに決まっている。全てシステムは、それを前提としてできているのだし。

しかし、起きてほしくない現実は、必ずおこるのだ。生命がいつか必ず絶えるように。

全てをなくしても、命があれば生きていける、そのような自分と人生を作っていこうと強く思っている。

 

今日は、炭焼きの仲間と炭材を集める日。

林良樹さんがやっている天水棚田自然酒の会で使っている田んぼの土手に生えている木の伐採。

これらを伐れば、田んぼに日がだいぶ入るだろう。

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 集まった5人のうち4人が全く同じチェーンソーを使っているのだ。同じ時期にみんな買い直しただけなのだけど。

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炭焼きを釜沼の長老から受け継いで、もう3年が経つ。お互いの都合を合わせるのが、なかなか大変なのだけど、同じ志を持ってやれているのが本当に嬉しい。

 

1人が伐採した木を、みんなでバラしていく。

お互いの動きもわかっているので、仕事がどんどん進んで心地いい。

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無くしたものを取り戻すことはできないけれど、新しいものを作っていって、確実に形に残していくことで、なんらかの生きた証は残すことができるはずだ。

 

 

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受け継ぐ仕事と始める仕事と

朝から、今年初めての集落作業に出かける。

昨日少しだけ降った雪がまだ残っていて、朝日に映えてきれいだった。

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今日の作業は、防護柵周りの整備。

土手に生えている竹や雑木を切り、燃やす。

イノシシなどの進入によって崩れた土手は、

土を土のう袋に入れて行って、再び崩れないように土のうをストックしていく。

朝から、20人弱の作業。

集落のほぼ全員だが。

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集落の作業はいろいろ種類があるのだけど、

一番多いのが草刈りとこの防護柵周りの整備だ。

これを怠ると、野生動物たちの楽園になってしまう。もう少し、人間が住みたいのだ。

 

さて、その後に予定されていた集落の新年会はキャンセルして、今設立準備をお手伝いをしているNPOの昼食会へ。

 

このNPOは、放置竹林をウッドチッパーを使って竹チップにし、里山をきれいにして、新たな仕事も生み出すことを趣旨として設立される。

ひょんな事からお手伝いを依頼されたのだが、話を聞いてみると面白いし、何より自分としてもやってみたいことだと思ったのだ。

日程がタイトなので、形にするのが大変だが、スタートアップは一番盛り上がって楽しいところかもしれない。

 

ところが、今日はこれでも終わらない。

3月に予定されている、千葉大学とともに行うイベントの下見が入っているのだ。

これも、廃校になってしまった大山小学校を何とか利用できないか?という思いから始まった動きの一環。足かけ7年に渡る廃校利用活動も、今年は大きな変化を迎えるかもしれない。

 

集落で受け継ぐ仕事と、仲間とともに始める仕事と、2つを同時にやれるなんて、本当に楽しいことだ。

 

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アウトプットがないのんちゃうん?

大阪のTさんに、何気なく言われてしまったこと。
う〜む。
現職は、自分で表現することよりかは、
いかに自分を消すか、ということに重心があるし。
地元での活動も、現職の関係上、あまりおおっぴらにはしてないし。
というわけで、結構表現していないことを言い訳にしていたのだ。
でも、Tさんは折あらばブログをチェックしてくれていたみたいで、
それは私の言い訳とは全く関係ないわけで。
やってはやめやってはやめの繰り返しだが、飽きずに再開しよう。

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鴨川の未来を考える

加藤登紀子さんの声かけで、今夜11人で集まった。
任意のメンバーだ。
禰宜さん、レストラン経営者、漁師、翻訳家など、
様々な職業の人が集まった。

どんな未来を描こうか?という出発点で、
漁師さんからいろいろな話を聞いた。
鴨川の昔の話を聞けるのは面白い。

みな、様々なアイディアを持っていた。
私はなんといったかというと、
「私は、人と関わる仕事が好きです。
だから、みんなのアイディアを実際に運営していける
人々が集まる場を作りたい。」ということ。

大山支援村http://hinansho.awanowa.jp/の活動にしても、
被災者のお手伝いをしたい、お役に立ちたいという気持ちが
最大だが、多くの人と行動したい、という思いが強かった。

鴨川自然王国の活動にしても、人が好きだからやらせてもらっていたようなもの。
人とつながりを作りながら、新しいものを生み出していきたいという思いなのだ。

これを基本に考えていけば、鴨川でやることがますます楽しくなってくる。
参加者の一人が、「若者が、鴨川で生きることに自分の未来がある」と
思えれば自然に鴨川は元気になってくる、と言っていた。
すごく共感できる。

私の娘たちもいつか大きくなって進路を考えるのだろうけど、
「鴨川でやりたいことがある!」と思ってくれるとうれしいな。
大都会で勝負してみろ!という思いもあるんだけどね。

なお、この会は今後も継続することになった。
組織をこえて、まじめに鴨川の未来を考えて、
それを具体化していくプロジェクトを始めていきたい。

会議を終えて帰宅して、漁師さんからお土産にもらった
ムール貝をワイン蒸しにして、ビールを飲みながら、
「ああ、鴨川って豊かだな」と思うのであった。
おいしかった!

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顔を合わせること

できるなら、顔を合わせたくないときがある。
その理由が、ある程度明らかで、かつマイナス面を指摘されるであろうことが確実な時。
自分の仕事が遅くて、「今更…」といわれることが明らかな時。

ただ、その時、それをそのままにしておいても物事は変わらない。
変わらないどころか、相手の感情はどんどん悪くなってくるか、無関心になってくる。

世の中の人すべてとうまくやっていくことなど到底難しいという観点に立つならば、
裸で向き合うだけだと思うのだ。
こんなこと36歳にもなって告白することもおかしいのだが。

最近、仕事でも大山支援村http://hinansho.awanowa.jp/の関係で、
いろんな人に会うことがあるんだけど、電話で高圧的な態度をとる人も、
実際向かい合ってみるときちんと話をしてくれる人が多い。

「もうあなたたちには協力しない」という人も中にはいらっしゃるのだが、
話していれば、「まあ、できるだけのことはするよ」と言ってくださる方も多い。

壁は、相手が作るのではなく、私が作っている?
仕事に「壁」なんて情緒的な言葉を使うべきではないのだが、
状況を変えることにまず必要なのは、私の行動だということは、改めて認識した次第。

どうせゼロからの出発じゃないか。
恰好つけても仕方がない。

読み返した本の中に、「足は大地に、視線は星に」という言葉があった。
シンプルで、いい言葉だ。

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