脱・格差社会 私たちの農的生き方

増刊現代農業の新刊が出た。
http://www.ruralnet.or.jp/zoukan/200702kakusa_m.htm
詳しい案内がある。

私も、一文を寄稿させてもらった。
里山帰農塾は若者に何ができるか
必要なものを自らつくる安心感、大地とつながる安定感」という
タイトルをつけてもらった。

内容は、格差社会について論じた本の内容から、
今自然王国でやっている活動を述べたものである。
雑誌に紹介してもらい、実際に参加者とともに
帰農塾をやっていくことで、自分の存在がリアルに
感じられる。

現在取り組んでいるある仕事は、一見無謀なことに思える。
周りの人から見れば、「あほやなぁ」ということだろう。
しかし、チャンスなのである。
後何ヶ月間かのプロジェクトになる公算も大だが、
それもまたよし。
徹底的にやり抜こう。

御大は言った。
「来る者は拒まず。去る者は追わず。」
ただ、それだけのことだ。

あ、忘れていたが、編集後記
http://www.ruralnet.or.jp/zoukan/200702kakusa_h.htm
読んでくださいね!

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黙祷

12年前の今日,阪神淡路大震災
正直なところ,年々記憶は断片的になってゆく。
しかし、水をもらいに並んだこと,
地域の中で生まれた暖かな連帯感,逆に,
エゴが剥き出しになり対立してしまった場所があったこと、
初めてのボランティア活動,であった仲間達は
今も鮮明に残っている。

何度も思うことだけど,
自分にとって,あの地震が全ての転換点だったような気がする。
あの地震がなければ,いまやっているようなことは
していなかったかもしれない。

素直な気持ちで黙祷したい。

今,命を永らえている幸福感と使命感がある。
やるなら,今しかない。

JEEP (24bit リマスタリングシリーズ)

JEEP (24bit リマスタリングシリーズ)

このアルバムの中の一曲,
「西新宿の親父の唄」を思い起こしながら…

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休息日

いつもお世話になっている方から、お探しのページは存在しません|マザー牧場
入場券をいただいたので、早速今日行ってきた。
いつか行きたいと思っていたのだけど、もうそれが実現してしまった。

昼前についたので、妻が作ったおにぎりと、
売店で買った「ラムハンバーグサンド@¥350」を食べる。
羊肉のにおいがして美味。
これだけで満足してしまった・・・

マザー牧場にはいろいろなイベントがあるのだけど、
どれも微妙な面白さ。
悪い、といってるわけではなくて、
なんかゆるゆるで楽しい。

一番面白かったのは観客から選ばれた子供たちが
子豚を追っかけるレースをする「こぶたレース」だった。
自由気ままに遊びまわるこぶたを、
子供たちが懸命に追うのが面白かった。
うちの娘も、あと何年かすればやらせたい。

画像にもあるように、牛の乳しぼりもした。
16の時、おれも乳しぼりやってたんやで、
なんて妻にえらそうにしゃべりながら、
ひさしぶりにさわった牛の身体は
やはりとても温かかった。(牛の平熱は大体38.5度らしい)
妻も初めて乳しぼりをして、
結構な量が出るのに驚いていた。

マザー牧場はとても広いです。
のんびりすごすのには最適です。
でも、派手なアトラクションを
期待したらがっかりします。
本当に、のんびりしたいときに行ってください。
最近ばたばたと心せわしなかったので、
今日のこの日は本当にのんびり、ゆっくりできた。
家族で楽しく過ごせました。

ちなみに、帰りは保田周りで帰った。
浜金谷のフェリー乗り場の近くに、
「マルヨ商店」という干物屋がある。
地元では、ここがおいしいと有名だそうで、
今日初めて干物を買って来た。
ついでに、イカの塩辛も。

夕飯に食べたが、とてもおいしかった。
値段はそんなに安くない(マアジの干物5枚@¥550)けど、
味はとてもよい。
食べるとしみだしてくる魚の味が、
口の中を幸せにしてくれる。

う〜ん、なんともまったりすばらしい一日であった。
おやすみなさい。

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心、つながる

昨日から、会員さんのYさん、Tさん、S御前、
二人の同僚のNさんとKさんが遊びに来ていた。

Nさんは、現在アフリカはマラウィ国で、
支援活動をしている人だ。
初めて会ったのは、2005年だったか?
それから、マラウィから一時帰国するたびに
王国に来てくれる。

Kさんとも、2005年に会った。栃木での農業研修を経て、
将来的には故郷で農業をして暮らそうという人だ。
今月末にも、長男が生まれるそうな。
めでたい!わが娘と同級生ですね。

昼からは、もみがら詰めを手伝ってもらった。
7人でやって、260袋ほどを詰められた。
画像は、それらを畑に運び終わったものだ。

こうして、継続的に王国に来てくれる人の
存在が貴重だ。
多くの人と、時間を共有できる場所が
自然王国なのだな。

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キムチ鍋

去年の忘年会のときに、
鴨川に今春移住を決めているS木さんの奥さんから
手作りキムチを王国にいただいていた。
我が家にいただいたのはもうすでに全部食べてしまい、
王国にあるのが少しだけ残っていた。
さすがに、一月近く経つと酸味が強くなり、
そのまま食べるには少しすっぱすぎる。

そこで、昨日、キムチ鍋を作ることにした。
キムチチゲを作る要領だが、味噌を入れたり
いろいろするので、チゲと名乗るにはちょっと恥ずかしい・・・

豚肉が無かったので、キムチは炒めず、
そのまま沸騰したお湯の中で煮る。
お歳暮でもらっていた新巻鮭の切り身をぶつ切りにして、
同じく湯の中へ。
大きすぎて出荷できなかったブロッコリー、にんじん、
虫食いが多かった白菜をザク切りにして煮込む。
味付けは、キムチの汁と少しの味噌。
あまり辛くすると王国スタッフたちは食べれないので、
泣く泣く辛味は少なくする。

十分煮たら出来上がり。
できたのは、やはりキムチチゲではなくキムチ鍋。
韓国風水炊きのような仕上がり。

で、みんなでおいしく食べた。
キムチの味がいいので、自然に鍋もおいしくできる。
今度あったときに、このキムチのつけ方を聞いてみたい。
私も少しやったことがあるのだけど、
味わった人は大概、「味が浅いね」というのだ。
なにかポイントがあるのだろうな。

昨日作ったキムチ鍋、今日は石井さんと二人で食べた。
明日の分もありそうだ・・・
S木さん、どうもありがとうございます。

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東京から農業が消えた日

最近本の紹介ばかりで単調なブログだが、
なんだか今はそんな気持ちなのだ。すみません。
で、今日の本はこれ。

東京から農業が消えた日

東京から農業が消えた日

先述した、「荒れた農村から戦争が始まる」と同著者の作である。
http://d.hatena.ne.jp/shizenoukoku/20070102#1167742039
著者は、戦後GHQによって導入された制度である、
農業普及員だった人である。
東京の農村地方を中心に、戦後の農業復興、
新技術、新品種の導入、除草剤、化学合成農薬の登場など、
農業の近代化の現場で走り回った人だ。

「荒れた農村から戦争が始まる」はかなりシリアスな内容が多かったが、
こちらは戦後農政の現場がリアリティを持って述べられている。
旬より早くトマトを出せば高値で売れる時代が続き、農家はどんどん
早まきトマトを作っていったが、8月に蒔ける技術が出たとたんに、
抑制栽培(蒔き時期を遅らせる栽培法)のトマトの収穫時期と重なり、
その瞬間トマトの値は大暴落し、農業に夢を持っていた青年が
莫大な借金を抱えてしまい失踪してしまった話など、当時の農家の
おかれた状況が良く伝わってきた。

実際、田舎に暮らし始めると、
農政をどのように評価すればよいのかわからなくなってくる。
そのとき最善の策であったと考えられるものが、
後世から見れば的外れであったということはよくあることだ。

実は、当時にもその政策に異議を唱えていた人たちはいた。
しかし、そのような声は大勢の声にかき消されてしまう。
それにも負けず、自分の信じたことをやり続けた人たちが、
今元気に生きているのだと思う。

大勢に流されず、根本的に考え、実践できる姿勢を身につけたい。
今がそのいいチャンスなのかもしれない。
逆境こそがチャンスである、と勝負師は言う。
この状況を楽しもう。

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決断力

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)

先日君津の某新古書店にいって、
ふっと購入した一冊。

目次を読むだけで、やる気になってくる。
ちょっと抜粋する。

第1章 勝機は誰にでもある
2 勝負どころではごちゃごちゃ考えるな。単純に、簡単に考えろ!
5 勝負では、自分から危険なところに踏み込む勇気が必要である

第2章 直感の7割は正しい

2 データや前例に頼ると、自分の力で必死に閃こうとしなくなる
6 常識を疑うことから、新しい考え方やアイデアが生まれる

第3章 勝負に生かす「集中力」
3 人間は、どんなに訓練を積んでもミスは避けられない
6 感情のコントロールができることが、実力につながる
・・・以下第5章まで目次。

どこかで聞いたような言葉が多いが、
それが羽生さんの言葉だと、重みが違う。
新書で、すぐ読めてしまうのだけど、何度も読みたい本になった。

大事なところで日和ってしまう私。
一度決断すると、迷ってはならない。

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びゅうびゅう風の中

部落で、防護策張りをした。
猿が近くまで出ているので、
猿よけのためのものだ。
総勢18人ほどが出てきて、
一緒に作業をした。

大山の中でも最も小さい部落であるわが部落は、
小さいだけに結束力も強く、
ほとんど全員で作業をする。

それにしても、今日は寒かった。
そして、風が強かった。
しか&おさる邸の新年会に伺うはずだったが、
部落の仕事といえばやむを得まい。
村の男として、やるべきことをやるのだ。
な〜んちゃって、
まだまだ役には立てませぬ。
一つ一つ学んでいる最中です。

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見義不為、無勇也

たとえば、こんな状況があったとすれば、
どう対応するべきだろうか。

「オマエ アチラノガワニ ツクノカ。
ナラバ オマエヲ コノチデ クラスコトガ
デキナイヨウニ シテヤルゾ。ソレデモヨケレバ
アチラノガワニ ツクガヨイ。」

もし、この状況が現実に起こったならば、
私は、断固としてこれに反対する。
思想信条の自由は憲法で保障されており、
思想信条を理由として個人の活動を制限することは
許されない。
このような言葉で、個人の活動に圧力をかける行為は、
前世紀の遺物であるといわざるを得ない。
そのような言辞を弄する人物を
私が一瞬でも支持したとすれば、
それは私の人物眼の無さである。反省する。

義を見て為さざるは、勇なきなり。
匹夫の勇と言われるのも承知である。
やるからには、やるのである。

論語〈上〉―中国古典選 (朝日選書)

論語〈上〉―中国古典選 (朝日選書)

何度目かの論語読みに挑戦。
時間をかけて読みきろうと思っている。

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