いたちごっこであっても

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「今日は、ワイヤーメッシュを張るよ」とミツヲ氏から声がかかった。

写真は、Yaeちゃんが鉄棒を打ち込んでいる様子。

王国の第一農場には、昨年の冬の初めに畑の全面にワイヤーメッシュをはって、イノシシの侵入を防いでいた。

ワイヤーメッシュというのは、細い鉄棒で編まれている柵のことだ。

一枚が約2メートルの幅がある。

ところが、昨年末からイノシシの侵入がさらに激しくなり、土手を崩して、道をぼこぼこに掘り上げるようになってしまった。

このままでは、車が通れなくなってしまうことにもなりかねないので、今度は外周にワイヤーメッシュを張ることにしたのだ。

3人で150メートルを張り切った。

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手前が今日張ったもの、奥の小さく見えているのが昨年初めに張ったもの。

寒い中頑張って張ったのだけど、この作業が対症療法に過ぎないことはみんな分かっている。

しかし、狩猟免許をとって、なんとか数を減らそうというところまで進めない。

考えとしてはあるのだけど、もう一回免許をとる意欲がないし、毎日罠を見にいく気にもなれないのが現状。

とすれば、今できることをやるしかないというわけだ。やりたいこととのジレンマで思い迷っている。

誰かやってくれないかな?なんて他力を頼んでいる状態だ。

とにかく、いたちごっこであってもできるだけの対策を取らないと、という日々。

 

ところで、来週末は王国のイベントです。

味噌作りと、新年会を行います。

サポーターでなくても参加できますので、ご関心のある方は是非!

鴨川自然王国

 

 

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からだを動かしてみえるもの

週に2回は鴨川自然王国で働いていて、

月曜日がその日。

王国に上ってみると、まだ雪が残っていた。

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自宅から車で約10分の距離なのに、まるで別世界。

 

冬に入ってからは、伸び放題になっていた王国の樹木を伐採するのが作業内容になっている。

昨年12月から取り掛かっていたのが、夏みかんの伐採。

10本以上あったものを、昨年末に4本まで減らしていた。

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でも、この場所を有効に使うためには、やはり残りのみかんも伐ってしまおうということになったのだ。

この夏みかんたちもイベント出店では大活躍してくれたが、今後の王国の活動を考えると、この夏みかんがあったスペースをどうしても使わなくてはならなくなった。

 

そこで、3年前から炭焼きを始めて、林業にも関心がある私が担当になって伐採するようになったというわけだ。

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チェーンソーはとても危険な道具だけど、きちんと使い方を意識して作業すれば、かなり仕事をしてくれる。

この間、何度か林業をやっている友人に懇切丁寧な指導を受けてきたので、少しずつチェーンソーを使った仕事にも慣れてきた。

 油断大敵だが。

 

そして、午後に予定通り作業終了。

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2人でやって、片づけまで終わらせることができた。

農業にも共通するのだが、からだを動かすことで見えてくるものがあるような気がしている。

チェーンソーという、伐採という強烈な作用に対する反作用は、体に感じる振動と、伐採後に生まれる空間だ。

この空間を使って、何をしていくのか。

それを考えるのも楽しいことだ。

 

 

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自然王国だからこそできること

自然王国に、忘年会がやってきた。

会場は、鴨川の海岸沿いにある、ペンショングリーンクラブ。ここは、ドイツ料理を食べさせてくれることで有名。
毎週王国野菜を届けさせてもらっている。
ドイツビールも、6種類みんなで味わった。香りがよくて、ビールの旨味を感じられた。
ドイツ料理といえばウインナー。
これまた、味わい豊かでした。
忘年会での話の話題は、やっぱり、
来年の自然王国活動をどうしていくか。
ミツヲ氏が、王国にきて10年目。
いよいよ、新しい世代での活動が本格化する。
その中でも、よりどころとなるのは、
創始者である故藤本敏夫の考え。
半分自給できれば楽しいじゃないか。
大切なのは、健康といい友達なんだ、ということ。
すこぶるシンプルなんである。
大仰な思想ではなく、生活者としての考え。
消費者と生産者という二項対立ではなく、その2者をつなぐ生活者という発想。もちろん、消費者も生産者も、生活者であることは含有されているのだが、そこをあえて意識的な存在としてとらえること。
そして、考えは具体化されてこそ実体を持つ。
どうすればよいか、しっかり企画したい。
来年度への可能性が見えた忘年会であった。
わたしは、ビール二杯ですっかり気分もよくなってしまいましたとさ。
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寛容さのない社会の中で

愛知県は岡崎市から車で学生たちが自然王国を訪れた。
教師になりたい子たちが多いグループだった。
岡崎市で、毎週「無料塾」というのをひらいて、
小中学生に勉強を教えているとのこと。

子供の頃から小学校の先生になりたかったんです、
という大学2年の男子学生の話を聞いて、
こんな熱い思いをもった人に教えてもらえればな、と思った。

今、私の上の娘が小学一年生だが、
教師という仕事もなかなか大変なものだと思う。
小学生など、まだまだ言葉の深いところまでは簡単には伝えられないし、
どうしても画一的な教化が施されるのもやむを得ないだろう。
それに、親たちを含めた社会も、教師たちに対して完全を求める。
いや、これは教師たちだけに対してではなく、今の社会は何か、
対象に対して完璧を求めているような気がしてならないのだ。
寛容さを失った社会の中で、真摯な思いを持った人々が痛めつけられていくのを
見るのは忍びない。
でも、誰かがやらなければならない仕事だし、その仕事に従事する人々に対して
尊敬するとともに、何かそれに主体的に関わることが必要なのではないかと思う。
予定調和的な学校行事を進めるだけではなく、
主体的で、自治的なものをなにかやれないか、と妄想するのだ。

今日来た学生たちはちょうど20歳前後の子が多かった。
世間一般には立派な大人だけど、
大豆の草取りをしながら、出会うカマキリやバッタ、クモ、そしてカエルに対して
いちいち大騒ぎ。
なんだかかわいくなってしまった。
自然に出会ったときの新鮮な驚きを、いつか子供たちに伝えていける教師になってほしいな。

もちろん、予定されていた大豆の草取り作業も、彼らは完全に終わらせましたよ!
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久しぶりの王国作業。

明日からのイベントのために、久しぶりに王国で作業。
水がなくなった我が家の田んぼをおいていかなければならないのはつらいが、
王国の仕事も大切。
イベントが終わったら、やる!と思って出勤。
イベント前にはいつも施設の掃除を行っている。
その掃除も4年ぶり。
なんだか、いろいろ考えてしまった。
早めに終わったので、情報発信担当として、
一発目のブログを書いてみた。
王国イベント準備中。 « 鴨川自然王国

昼からは、畑作業。
二発目のブログにも書いたんだけど、
最近ずっと一人で仕事をしていて、
4人で作業するのはとても久しぶりで、
なんか懐かしかったし、やっぱり私は人と何かをするのが好きなのだな、
と思った。
で、これが二発目。
畑仕事もすすめなきゃ。 « 鴨川自然王国

夜は、塾講師。
今日は中学校一年生の英語と社会。
アルファベットや、月日や週の名前、発音などを教えている。
小6から上がったばかりで、こんな最初の大切なところに関われるのは楽しい。
社会は、30分しか時間がないが、
歴史の初めのところを丁寧に話した。
私に「歴史観」というようなものはないが、
私たちにつながるまでの綿々とした流れを、
少しでも伝えていければいいと思う。

今、毎日慌ただしい日々で、追いついていないこともあるのだが、
全部自分のやりたいことをやっているわけで。
これはもう少し試行錯誤が必要だろうな。

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サマータイム始動で、ひもはり!

今日から6時開始。
いつも4時過ぎに起きているので大変ではないけど、
ちょっと新しい気持ちです。
涼しいし、動きやすくて作業もはかどります。

ピーマンです。

なすの花です。紫色がきれいです。

ひも張りは、畝の両側に鉄パイプを打ち、園芸用アーチを
畝に沿って垂直より少し広めに差していきます。
アーチだけではひもがたるむので、6メートルおきに
鉄パイプを打ち、途中の支えにします。
このひもは、ソラマメの支えにしていたものなので、
リユースひも?と言ってもいいのではないでしょうか。

こんな感じで、ピン!とはります。
これで、ナスやピーマンが伸びてくるとこのひもに引っ掛けてやり、
折れるのを防ぐというわけです。
いい感じで動けました。

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あわのわ片づけ

昨日は、大雨の中あわのわコミュニティカフェ&マーケットが開催されました。
雨の中にもかかわらず、大勢の人が訪れてくれました。
ライブパフォーマンスも素晴らしく、思わず体が動き出しました。
う〜ん、ビートが素晴らしかったです。

私はあわのわでは現在駐車場担当になっております。
今回はトランシーバーを導入しました。
はじめはこわごわ使っていましたが、だんだん慣れてくると手慣れたものです。
あわのわ会場、山小屋駐車場、そして王国の入り口との連絡も3台のトランシーバーで
うまくとれました。
それにしても、王国は駐車スペースがない。
11時に始まって、12時には満車表示を出さざるをえませんでした。
今度から、満車になったら千枚田の駐車場を借りて、そこから歩いてきていただこうかなぁ。
それはちょっと無理かも。

安房マネー会員交流会として始まったあわのわも、6回目の開催となると
だんだんと根をおろしてきたようです。
移住される方も増えてきて、個性的な面々も増えてきました。

私も、なんか歌いたいなぁ。
そちらの表現もやってみたい。

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道路舗装だ!

今、土日祝は自然王国宮殿にてcafe ENがオープンしています。
いろんなお客さんが来てくれています。
あまりにも宮殿への坂道がでこぼこで大変だというので
いつもどおり、急遽工事と相成りました。
今回は、アースアーティストの林良樹さんが、レンガを埋めてくれました。
王国に来て3回目の道路舗装です。
これだけやれば、自分の家でもやれそうだな。

週末の王国イベント、来週末のあわのわマーケットでは、
素敵になった坂道を歩いていただけますよ!

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えごまの発芽

えごまの種が、発芽しました。
棚田チャレンジの開墾畑で播いたものです。

いい感じで、双葉が出ています。
週末には、棚田チャレンジャーが訪れて、
田の草取りと畑の草刈、小豆をまく予定です。
農は、毎日が新しいのだ。

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土手がくんだ。

昨日の雨。
待望の雨でした。
これでやっと田んぼに水がたまる。
夜に結構勢いよく雨風があったので、期待して7時前に房田につきました。
わぁ、たまってる!

3段とも、たっぷり水がたまっています。
鍬を持って一段目に上ってふと右手を見ると!
ぎゃぁぁぁ!

一段目から二段目にかけての土手がくんでいます!
「くむ」というのは方言なんでしょうか?
「崩れる」といった意味です。
て、方言解説をしている場合ではありません。
ちなみに、2月に行われた天地返しイベントに参加された方はご存じだとは思いますが、あの塩ビパイプが差し込んであったところです。
あの部分の水漏れが、昨日の雨でとうとう耐え切れなくなったというわけです。
崩れた土は2段目の田を侵食しています。

修復せねば!
そうなんです。その通りです。
朝から、代かきの補助をしながらどこに穴があいているのか探してみましたが、
何度探してもよくわかりません。
でも、崩れた土手からは水が流れ続けています。
水が漏れている間は、土留めをしてもそこから崩れてしまうので意味がありません。
しょうがありません。
やれることをするしかありません。

田んぼの中を畔シートを使って囲ってみました。
もしこれが決まっていれば、シートの内側の水は枯れますが、
外側の水は枯れないはずです。
明日も雨の予報です。
気の抜けない時間が続きます。

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