自然王国だからこそできること

自然王国に、忘年会がやってきた。

会場は、鴨川の海岸沿いにある、ペンショングリーンクラブ。ここは、ドイツ料理を食べさせてくれることで有名。
毎週王国野菜を届けさせてもらっている。
ドイツビールも、6種類みんなで味わった。香りがよくて、ビールの旨味を感じられた。
ドイツ料理といえばウインナー。
これまた、味わい豊かでした。
忘年会での話の話題は、やっぱり、
来年の自然王国活動をどうしていくか。
ミツヲ氏が、王国にきて10年目。
いよいよ、新しい世代での活動が本格化する。
その中でも、よりどころとなるのは、
創始者である故藤本敏夫の考え。
半分自給できれば楽しいじゃないか。
大切なのは、健康といい友達なんだ、ということ。
すこぶるシンプルなんである。
大仰な思想ではなく、生活者としての考え。
消費者と生産者という二項対立ではなく、その2者をつなぐ生活者という発想。もちろん、消費者も生産者も、生活者であることは含有されているのだが、そこをあえて意識的な存在としてとらえること。
そして、考えは具体化されてこそ実体を持つ。
どうすればよいか、しっかり企画したい。
来年度への可能性が見えた忘年会であった。
わたしは、ビール二杯ですっかり気分もよくなってしまいましたとさ。
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伝記など

藤本文庫(事務所内の藤本さん、登紀子さんの蔵書)
からの紹介です。

巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)

巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)

巨怪伝〈下〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)
事務所には一冊の単行本がありますが、
文庫になって分冊されたようです。
読売新聞社社長だった正力松太郎氏を描いた作品です。
彼がどのようにして戦後のマスコミの中で
巨大な勢力を作り、影響力を作ってきたのか。
私が生まれたころにはすでに亡くなっていた人であり、
名前しか知らなかった人ですが、これを読むと
すさまじい人間力を感じます。
腹心の部下を使い倒し、すべてを自分の功績に
してしまうところなど、
『一将功なりて万骨枯る』という世界を彷彿とさせます。
藤本さんは、正力氏の事業で深い役割を果たす柴田秀利氏と
少し関係があったようで、彼の著作も置いてあります。
戦後マスコミ回遊記〈上〉 (中公文庫) 、 戦後マスコミ回遊記〈下〉 (中公文庫)
こちらはまだ読めていないので、読んだらコメントする予定です。

正力氏とは時代は違えども、現在にまで独特の芸術を
残した人を描いた、

北大路魯山人〈上巻〉 (中公文庫)

北大路魯山人〈上巻〉 (中公文庫)

 
北大路魯山人〈下巻〉 (中公文庫)

魯山人もすさまじい人でした。
美味しんぼ」の海原雄山のモデルともなっている人ですが、
実際の魯山人のほうがすごいと思います。
食と芸術に対する恐ろしいまでの執念は、
「はぁ、そこまでやるんですね・・・」としか言いようのないものです。

上下巻とも、一気に読んでしまいました。
魯山人の出生の秘密、それを軸として回転する激しい、
関わる人を不幸にしてしまう人生がきめ細かく描かれています。
引用されている文章が、古いままなので若干読みにくいのですが、
それはひとえに私の国語力のなさであると、反省してしまいました。

こんな形でこれから藤本文庫の中から読んだ本を
紹介していくつもりです。

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