出会いとその続きと

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民泊の3日目。最終日だ。

出発前にみんなで記念撮影。

民族衣装を着てくれた。

 みんなリラックスしている様子。

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公民館に移動して、歓送会。

それぞれの家庭で体験したこと、感じたことを発表しあう。みんな涙を流していて、よほど感動したんだと思う。言葉がうまく通じない中、心が通ったような気がする瞬間は、とても嬉しいものだ。

 

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歓送会を終えた後は、すぐさま里山デザインファクトリーへ。今日はここで、地元の小学生を集めて千葉大学の学生たちがイベントを行うのだ。

 

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2日間かけて準備した竹食器づくり。

思ったよりスムーズにできたし、参加者たちも自分で絵を描いたりしたからか、とても大切に使っていた。本番前にわざわざ鴨川に来て準備した甲斐があったと思う。

 

お昼ご飯は留学生たちが、鴨川の食材を使って母国の料理を作ってくれた。

韓国、タイ、中国の3カ国から。 

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チャプチェ、ヤムマーマー、水餃子、トマトと卵の炒め物、麻喇春鍋。それぞれの国の味を楽しめて、子供たちもなんどもお代わりしていた、あ、私も。

 

昼食後、子供たちがカレンダー作りをしているときに、今回のイベントの感想と、今後の大山地区と千葉大学の関わりについて座談会を行なった。

このイベントは今まで単発イベントで終わってしまい、なかなか同じ学生が通うことがなかったのだけど、4月からは新しい活動も始まるとのことなので、今後に期待できそう。

 

出会いがあれば、長く続くものとそこで終わってしまうものもある。一期一会というけれど、今回の民泊の人も、留学生も日本人学生も二度と会えないかもしれない。

出会いをきっかけにして、形を変えたつながりが続けばいい。そのためにも、一緒にいる一瞬を大切にしたい。

 

 

 

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千葉大合宿と農家民泊2日目。

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今日もいい天気だ。

朝一で民泊の人々を他の体験先に送り出し、その足で私は千葉大の合宿へ。

先週の水曜日、イベントの予行演習を行い、今日が明日の最終準備日。廃校になった小学校に集まり、裏山に登り、竹を切る。

 

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先週の練習の成果を発揮!

お見事!二本切って、運びやすいように切り分ける。中国からの留学生も加わって、賑やかに作業した。中国からの留学生は、日本に来る前に2年、日本に来て半年の人たちだったのだが、大変日本語が上手で、私とのコミュ二ケーションもスムーズ。

私に、「関西出身ですか?」と尋ねてきた女性は、日本の漫才が好きだそうだ。千葉大学の留学生は意外なことにあまり日本人学生と関わる機会がないそうで、このような合宿を機会にお互い友達になれればいいなと思う。国と国、という大きな関係ではなく、個人と個人でつながることから関係は始まると思っている。

 

午前中で準備作業を終えてからは、体験活動を終えた民泊の人々をお迎えに。

そのまま車で30分弱走ってスーパーマーケットへ。

今夜はフィリピン料理を作ってくれるというので、一緒に買いに行った。

このスーパーは比較的大きなスーパーで、100円ショップも入っているので、海外の方達がお土産を買うにはちょうどいい。

 

 作ってくれた料理は以下の二品。

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左の料理はアドボという料理。

鶏肉を酢で煮たもの。右は名前を聞き忘れたが、餃子の皮にチーズを巻いて揚げてある。

柔らかくて、とても美味だった。

自分の国の料理を作ってもらうと、それにまつわるいろいろな話を聞けるのでおもしろい。

 

食後は一緒に歌ったり、彼女らの名前を漢字で書いたりして楽しんだ。リラックスした時間を過ごせてもらえたんではと思う。

美味しくて、楽しかった。

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千葉大生とフィリピンからの農家民泊

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今日から2泊3日で千葉大生がやってきた。

今年の正月に大学で講義させてもらって以来だ。昨年から実習が2泊3日になって、じっくり大山地区で活動する。今日は長狭学園で3年生へプログラムを行い、明日は日曜日の準備と、地区内研修を行う。

日曜日には20人くらいの小学生か来てくれるはず。

 

ところが!

我が家は今日から2泊3日でフィリピンからの農家民泊を受け入れがある。

千葉大生とのダブル対応になってしまった。

合間をぬってのイベント参加になり、迷惑をかけてしまい残念だ。

 

フィリピンからは、今回は教育関係者の方の宿泊で、学生ではなく働いている方中心だ。話し方も穏やかで、部屋で過ごしていても落ち着いた雰囲気。

自己紹介では、いろいろやりたいことがあるけど仕事が忙しくて、全く余裕がない、なんて話もあって、どこも同じだなと思う。

 

いつも私の住む村を1時間くらいかけて散歩する。座って話すよりも、歩いていると何かしら話が始まるので、とてもおもしろい。歩きながら話すのが好きだ。思ってもみない話題が出たりして、その度どうやって英語で表現しようか毎度悪戦苦闘するのだけど。それすらもいい勉強になる。

 

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おにぎりをつくって、餃子を一緒に作った。

今夜は餃子鍋!

 

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自家産野菜で作った付け合わせ。

左下に写っているのは梅肉

散歩の時、桜は咲いてないの?と散々聞かれて、この地区には河津桜はないので、梅ならあるよ、梅をつけて食べるのが日本人は好きだよ、と言っておいたので、妻が用意してくれた。

 

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やはり、フィリピンの方にとっては日本の冬は寒いみたい。それでも、ご飯を食べて少しリラックスした雰囲気がでてきた。

みなさん初めて日本にこられた方ばかりなので、すこしでもいい思い出を作ってもらえればと思う。

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竹切って、週末には小学生を待つ。

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最近は日の出がだんだん早くなってきた。

6時半頃の撮影。 

 

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畑の梅もきれいに咲いている。

まだ実をならしたことはない。いつか実がなるのを待っている。

 

今日は千葉大学から学生が4人やってきた。

週末、大山地区で行うイベントの予行演習。

竹を切ったイベントを行うので、わざわざきてくれたのだ。 

 

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家の裏で伐採練習。 

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それを運び出して。 

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切る!

なんでも、これで留学生が作る諸国の料理を盛り付けるようだ。

温湯消毒などもおこない、準備は進む。 

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昼は、妻が天ぷらをあげてくれた。

ふきのとう、さつまいも、人参のかき揚げ。

春を、学生たちも味わえたみたい。

 

10時頃から4時頃まで一緒にいた。一生懸命準備をしている姿から、イベントにかける思いが伝わってくる。ついつい口を出しそうになるけど、ぐっとガマン。おじさんはお呼びでない、というわけ。

 

千葉大学とのイベントも長いけど、それがようやく芽を出すのではないかという期待がある。

なんとか動かして、道をつけて行きたいものだ。

 

 

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味噌仕込みと止め窯と。

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6時20分ごろの撮影。久しぶりに霜が降りていた。

6時に火をつけるはずだったのに、寝坊して6時半からの作業に。

 

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朝一で仕上がった麹を広げる。温度管理に気を配ったからか、とてもいい感じで仕上がった。 

 

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ブロックを積んだだけのかまどで大豆を煮る。

3時間半くらいかかった。

大豆を縦に持って軽く潰れたら煮上がり。

これがまたうまいのだ。

 

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今回は初めて、外で味噌を仕込んだ。

秤の上にある機械は豆ミンサー。

味噌を作るためだけの機械で、今のところ年一回の稼働。 10年前に初めてやったときは手回しのミンサーで行なったが、泣けるほど大変だったので、翌年すぐ購入したのだった。

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40度以下に冷ました大豆に、塩を切った麹を混ぜてある。麹は高温を嫌うのだ。

 

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ミンサーに入れて、大豆の煮汁を入れながらミンチの固さを調整。参加者の人にやってもらう。味噌作りらしい場面。

 

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団子にして、樽に叩きつけて詰める。

娘たちは、幼児の頃からやっているので、味噌作りはやって当たり前の状態になっている。

 

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たまには夫婦2人で作業している写真を。

仲よさをアピール!う、苦しい(笑)

 

2時間強で味噌仕込み作業を終えた。

今年も約60キロの味噌を仕込んだ。

そのあとは、参加者みんなでお昼ご飯。

ダジャレの応酬が止まらない、にぎやかなお昼ご飯であった。

 

イベントが終わったあとは、着替えて炭小屋へ!

今季最後の炭焼きだったのに、今週は全く参加できず、他のメンバーにお任せしっぱなし。

最後の止めがま作業にもほとんど出られず、最後の1時間だけ、滑り込みで作業参加。

 

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赤く見える炎の部分が窯の内部。

窯の中の温度は、推定1200℃ほど。

 

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その後、レンガを詰めてベトで塗り固める。

全ての口を閉めて、作業終了!

この窯は、今年の秋に開ける予定。

気の長い話だ・・・

理想的には年中やりたいけど、今はこれくらいでなんとか続けていこう。なんとか続けて、今年で5年目くらいになるのではないか。

気負わず、仲間で対話しあって進めていこう。

 

 

 

 

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味噌仕込みイベント開始!

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曇り空だったが、だんだん晴れてきていい天気になった。

今日は、わが農家民泊たえんどんで行うはじめての味噌仕込みイベント。

今回は泊まり2名、明日の日帰り1名で行う。

初めてだったけど、ありがたいことだ。

 

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午前中のうちに大豆を洗って浸水させる。18時間以上は浸したいので。

大豆は、残念ながら購入したもの。いつかは自家産で! 

 

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今日は椎茸のコマうち体験。

前から切ってあった木に、コマを打って行く。

大勢でやったら体験だけど、2人でやったら“仕事”になってしまう(笑) 

いつもは子どもの体験なので、大人とやるのは久しぶり。校外学習から帰ってきた二女も作業に加わって、300コマくらい打った。

今年こそ、うまく生えてくれればいいんだけど。

 

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(撮影:高瀬公治氏)

晩御飯はモツ鍋と水炊き。

みんなで楽しくすごす。

落ち着いた感じで時が過ぎていった。

 

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夜には、麹をみんなで確認。

妻が念入りに温度チェックを行ったので、きれいに花が咲き始めている。

明日は6時に大豆に火入れするのだ。 

 

 

 

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冬の作業の大切さ

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王国に上がると、小雨からみぞれに変わった。

さ、寒い。

 

午前中は、第2農場のドッグランを完成させるためにワイヤーメッシュを張った。昨年秋にテレビ番組の企画で張ったものを、放映が終わった後によりよくするために、この間何日か使って準備してきた。

ドッグランの部分は約200メートル、柵だけの部分が約200メートルで、計400メートル分のワイヤーメッシュで畑を囲ったことになる。

柵の中で作業する、というのは見方によっては虚しいものだけど、現状を見るとこのような対応はやむを得ないだろう。でも、なかなか壮観だ。

 

昼からは木の片付け。自然王国では、現在のところ切った木は全て薪に回していて、その薪の長さは短くて30センチ、長くて50センチほどにして、サウナや薪ストーブに使用している。

一本の木を何度も切らねばならなくて、結構疲れるけど、薪として積んだあとはとても綺麗だ。

冬には冬のやるべきことをやっておけば、春をあせらず迎えることができるだろう。

 

夜には、妻たちが今朝仕込んだ麹の様子を見る。温度を計ってみると、35度。ちょうどいい感じ。

我が家で初めてやるイベントだし、気を入れて仕込んでいきたい。

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管理機で耕して、そして。。。イベントやります!

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朝のコーヒーを飲んだ後、畑へ。

ハウス用地の整地を行なった。家の畑は、管理機を使って耕運している。小さな管理機だけど、焦らずコツコツやることできれいにできる。

コツコツを、具体的に言うと同じ方向に2回耕運、それと直角の方向に1回耕運、最初の方向と同じに2回耕運。わずか5メートル*9メートルくらいの面積を耕すのに、40分くらいかかる。手でやるよりはずっと早いけど、トラクターでやると10分かからないから、なかなか手間がかかっているというわけ。

 

ハウス用地を整地した後は、じゃがいも用の畑を準備。先日作った草木灰を石灰がわりに撒いた後、先ほどと同じように管理機をかける。草がまだ残っているので、時間をかけてすきこんでいく。

数日後には鶏糞をまいて、その1週間後にはじゃがいもを植える予定。

 

 さて、今日はイベントのご連絡。

 主宰する農家民泊たえんどんにて、みそ作りイベントを行います。

初めての試みですが、一緒にやりましょう!

詳しくは下のリンクを。

https://www.facebook.com/events/2103460946331057??ti=ia

 

 

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この火は絶やさない

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先月の炭焼き以来、約1ヶ月ぶりに集まって小宴。

この冬の作業は全て終わってしまい、来年度は市の補助事業も申請しないので、秋からの流れを話し合う。

ありがたいことに、今年は最後の方になって一緒に炭焼きをやりたいという人が5人も現れた。

あっという間に12人の所帯になる。みんな無給だけど。

新しいメンバーが来たら、また講習などをやるきっかけにもなるし、作業日程も組みやすくなるので大歓迎だ。

今は採算にのらないけど、とにかく年に数回でも炭焼きを続けることは決めている。

私たちは、炭焼きだけがしたいわけではなく、炭焼きを通して様々な活動に展開していきたいと考えている。

この地に引っ越してきてから、様々な活動をしてきた。お金は儲からないけど、得難い人々と出会い、活動が継続できたことに感謝したい。

人間にとって、自分の役割があることほど嬉しいことはないだろう。人は一人では生きられないし、それぞれの力をそれぞれの持ち場で発揮できれば、意外と踏ん張れることを実感している。

「この先どうするの?」といつも周りに不安がられる。確かに、不安は不安だ。収入は不安定だし。

でも、強調できるのは、ここには全てにおいて工夫できる余地があるということ。打つ手は数多くあるということ。

今健康でいられて、考えられる頭と実践できる身体があればまだ大丈夫だ。そして、困った時に相談できる仲間。困ってなくても共に動ける仲間。このつながりを広げていくことで、あと一歩先に進めるのではないだろうか。

自宅でやっている農家民泊には3月第1週にベトナムシンガポールから、今日まではモンゴルから、週末にはアメリカからの訪問がある。

一生に一度しか会えない人と2泊3日を過ごすことの貴重さを感じながら接していければと思う。

そう、私はあきらめない人生を選んだのだ。

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あの木曽町から!

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木曽路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。(島崎藤村「夜明け前」)

長野県木曽町から、10名様で我が家にお越しになった。

釜沼の林さんのところで視察を終えてから、夕食と宿泊を我が家でしてくれることになった。

夕食は大山地区でとれた猪の鍋、佃煮、祭り寿司、ふきのとうの天ぷら、菜花のおひたしなど、地域の食材を中心にお出しした。

 

冒頭で引用した、藤村の小説の舞台となっている場所だ、と夕食の時初めて知った。「夜明け前」は長編なので、実は途中までしか読んでいないのだけど、冒頭の一節が印象的で、読み通したいと思っていた。

 

彼らは、地域おこしをやっていこうという民間のグループだ。廃校を利用した施設で都市農村交流を行なったり、地域おこし協力隊で頑張っている人、専業農家の人など、様々な職種で構成されている。

 

鴨川の大山地区で展開されている活動に興味を持ってくれたみたいで、夕食後も0時を過ぎても話が終わらないほど。

 

抱えている課題は共通するものがあるし、今後何らかの形で共に活動していければ、とても楽しいだろう。

懸命に活動している人々との対話は、意義深くて、自分が何をするべきなのか、何がやりたいのかを考えさせられる。

ようやく、ここまで歩いてこれた。これからも、歩いて行こう。

 

 

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