季節においていかれないように。

天気予報で言っていた通り、今日はぐっと冷え込んだ。

もうすっかり秋。長袖シャツに作業着を替えたのだが、それだけでは寒くてさらに上に薄手のシャツを羽織らなければならないほど。

 

しばらく前から秋冬野菜の種のまき時なのだが、

畑の準備が全然終わらず、ほったらかしになっている。

この時期の3日の遅れが、冬の収穫の1週間2週間おくれになってしまうので、本当は今すぐにでも作業しなければならないのだ。

というわけで、明日は午前中は炭焼講習、午後からは子供の迎え等を行いながら、

夏野菜を片付けて、種がまける準備をしようと思っている。

頭の中でいろいろ考えていると大変なのだけど、実際に身体を動かしてみると、一つひとつ片付いていくのが不思議。

 

社会に流れる情報を見ていると、

「老人しかいない限界集落を保護するなんて無意味」「地域活性化なんてやってもしょうがない」という意見が散見される。

効率だけを追い求めれば、この意見も通用するものなのかもしれない。

しかし、ここには人が生きている。

 

人間の生活に多様性を確保することが、生存戦略として最前であると信ずる私としては、安易な効率論に与することはできない。

効率主義者が驚くほどのインパクトを与えてやるぜ!

 

18分集中法

一日雨が降ったりやんだりだったので、家で事務仕事。
そんな日にふと思い出し、やってみたことについて。

しばらく前に本屋で見かけて、ざっと読んでみた。
中身もほとんど覚えていないのだけど、
印象に残っているのは、15分でも30分でもない、18分がミソだというところ。
ストップウォッチで18分計って、それを何セットかやるというもの。

これがやってみると、意外と18分という時間が長いことに気がつく。
塾の予習や、後回しにしていた連絡作業などもどんどん進めることができた。
まぁ、基本的には集中さえしていればなんてことのない作業なんだが、
あまり気の進まないことをエイ!とやってしまうにはいい締め切り効果をもたらすと思う。

学習法とか、仕事術とかの本が好きでいろいろ読んでるんだけど、
つまるところはやるかやらないか、というただそれだけなんだな、とようやく思い知った次第。

これだけの人が集まって仕事を作れないのなら

昼から、来年のフィールドを探検した。
防護柵の移動を計画しているので、
どこに移動させるのか、その場所を実際に歩いてみることにしたのだ。
f:id:takehirosudo:20130924141215j:plain
f:id:takehirosudo:20130924142245j:plain
f:id:takehirosudo:20130924142410j:plain
ここは昔棚田だったところ。
その後はみかんを植えていった。
しかし、みかんの値段が下がり、人の数が少なくなるに従って、
だんだんと耕作放棄されていき、鳥獣害も増えたために、防護柵で覆ってしまうことになったのだ。

その防護柵を、一気に里山のなかに持っていき、
耕作放棄地の伐採を行い、田畑を復活させ、
さらにそこにスモールハウスを建てよう!という無謀な(?)計画。

でも実は、無謀じゃない。
ここに引っ越してきて14年経った人物がいて、
その人物を受け入れてくれる村人がいて、
その村人たちがこの地域の森でずっと炭を焼いてきた。
この歴史のなかに、今回のプロジェクトがある。

そしてこれ、たんに遊びでやるわけじゃありません。
仕事という形にします。
これだけの人が集まって、暮らすための仕事が作れないのなら、
我々は××だ、と思う。
(××のなかにはご自由に言葉を入れてください笑)
関心のある人々と集まって、大きなインパクトを持つ活動にしていきたい。

これがうまくいけば、里山資源利用のモデル地域になりうるし、
なにより、この村で暮らしていけるんだ!という大きな自信を得ることになるだろう。

詳細は後日報告します。

毎日書いてみることから

今まで、ブログを書き始めてはやめ、書き始めてはやめをくりかえしてきているし、
これはつまり私の性格なんだと思ってはや10年だが、またまたあきらめずに書き始めたのだ。
いい加減、自分の中途半端さをなんとかしたいという切望感から。

今日で再開してそろそろ1ヶ月を過ぎるくらいになる。
毎日何を書こうか考えながら、いっちょまえに呻吟している。
まさに自己満足の世界。。。

今、中学生たちを塾で教えていて、彼らに国語の作文の書き方を教えている。
「ここをこんな風に書いたら伝わるよ」などと話しているのだが、
それを自分も実践してみようと思ったのだ。
自分がいろんなことを書き続けるなかで、中学生たちが文章を書く楽しみ、面白みを見つけてくれればと思っている。

昔から教えることはすごく好きだったのだけど、秘書を終えてから再び塾講師を始めた。
進学塾というよりかは、学校の補習に加えて上位公立校を目指そうというようなレベルの塾。
勉強が好きという子はほとんどいなくて、それでも勉強ができればいいな、と思っている子たちが多い。
「先生、先生」と言われるのはうれしい反面、多感な時期の子供たちとつきあうことの責任感も感じる。
学校に加えて、わざわざ塾に来ているのだから、「塾に来てよかった」と思ってもらえることが出発点で、その結果が成績アップであったり志望校合格であったりするのだろう。
決して割のいい仕事ではないのだが、自分に与えられた貴重な機会と役割。
まだまだ塾講師としては初心者だが、それでも全力で子供たちと接していこうと思っている。

ただ書き続けるだけでも、少しずつ見えてくるものがあるのではないか。
それを自分の習慣にしたい。

宴(うたげ)

f:id:takehirosudo:20130922190507j:plain

いつもお世話になっている方のお宅でBBQパーティー。
7月末に千葉大学の学生たちが大山地域の活性化について合宿し、その受け入れを大山廃校利用を考える有志の会が行った。
そのときの打ち上げを今日行ったというわけ。
なぜこんなに打ち上げが遅くなったかというと、
8月は大山のお祭り、8月末から9月頭にかけては稲刈り、と
農村は行事が目白押しだからだ。

今日は千葉大の先生と学生、高野孟さん、加藤登紀子さん、yaeちゃん夫妻もゲストで遊びにきてくれた。メンバーの子供たちも大勢参加して、子供たちはご飯そっちのけで大はしゃぎ。
千葉大の先生とも後期授業の内容について話し合いができ、
まだ確定ではないもののおもしろいことができそうな予感。

ここに来て10年目。
廃校有志の会は5年目。
少しずつではあるが、ここでもネットワークが動き始めている。
これを少しずつ形にしていこう、と改めて思うのだ。

手打ちうどんの日

先日誕生日を迎えた妻の誕生会をすることになり、
ひさびさにうどんを打つことにした。
熟成時間を抜いたら、2時間ほどで10人前が作れる。
うどんは、均等にのばして、包丁で同じ幅に切るのが難しいのだが、
実は私はパスタマシンを使っている。
え〜!!と言われることも多いのだが、
これが驚くほど簡単に、きれいに作れるのだ。

最初の仕込みは私一人でやったが、
パスタマシンでのばして、麺にするところは娘2人が担当した。
今までは私の補助だったのだが、
そろそろ自分たちでやれるかな?と思いやらせてみることに。

f:id:takehirosudo:20130921140930j:plain

最初はたどたどしかったが、だんだんと調子が出てきたようで、
2人で話しあって延ばし始めた。
少しずつ成長しているんだな、と親バカ感情。

夜は、家族みんなで食した。
一回目は6分ゆで。
二回目は5分で。
1分しかゆで時間が変わらないのだが、食感が全然違ったのには驚いた。
自画自賛だが、美味だった。

最近忙しくてなかなかゆっくりうどん作りもできなかったが、
たまにはこんな日を作らないといけないなと思ったのだ。

移り行く季節とともに

f:id:takehirosudo:20130920105730j:plain
我が家に来た鶏が、70日齢をこえた。
うちにきてからは60日をこえた。
途中で一羽死んでしまったが、後は元気で、
毎日遊び場に出て遊び、夜は止まり木に止まって休んでいる。
田んぼに脱穀がうまく行かなくて放置してあった稲があったので、
遊び場に入れてやると、写真の通り一斉に集まってきた。
やはり米がうまいのか?なんてね。

鶏たちに稲の残りを与えた後は、
田んぼに行ってコンバインで破砕されたわらの山を燃やす。
そのまま田んぼで腐らすことも考えたのだけど、
ある程度は周りの農家のように燃やすことにした。
消防団にも入っているので、火事を出すわけにはいかないと
田んぼをまたまた走り回る。
来年にもこの田圃にがんばってもらわないといけないので、
一つ一つの作業をおろそかにしたくない。

夏野菜が中途半端に終わってしまい、ここ何週間か秋野菜の準備も進んでいない。
急に寒くなったため、少し調子を崩し気味なのだが、週末、畑を進めていこう。
とりあえず、ニンニク定植だな。
ニンニクいっぱい育てよう。

一つ一つを区切りとして

今日は週2回の自然王国に上がる日。
朝は野菜宅配のための出荷作業を行う。
農家ってすごいな、と思うのは、何はともあれ毎週出荷する商品をきちんと準備していること。
当たり前と言えば当たり前なのだが、季節と相談しながら、先をみすえての作業なので、
今の何日かの遅れが先の何十日かの遅れにもつながってしまう。
ここ半年農家的な動きをしてみて、私にはまだここまではやれないなと思うのだ。
なんらかの目標を立てないと、動き出せないな。

その後、先日の台風のせいで刈れなかった大隈塾用の田んぼの稲刈り。
バインダーを使って稲刈り。手植えしたところで、列がそろっていないためバインダーの後ろで刈り残した稲を手刈りする。
また、ぬかるんでいて機械が入れないところも手刈りする。
15人で2時間くらいかかるところを、3人で3時間で終了。
機械、すごいな・・・
でも、機械に頼ると人がいなくてもできるから、
どうにかして人に来てもらって一緒に作業しようと考える頭の働きはなくなるな。
人間は、手間を省きたがる生き物だ。

自然王国では、ごく初期の頃は藤本敏夫さんの知り合いが楽しく遊ぶ場所だった。
その後、棚田トラストといって、王国田んぼ全体をトラストして、収穫を分配するという仕組みにした。
さらに今から7年ほど前に、現行の自然王国会員制度を発足させた。
この、今の会員制度もどこか変えることが必要なんではないか、
抜本的に見直さなければならないのではないかという話になってきている。

会員イベントに参加してくれる層も変わってきているし、
今来ている人がもっと参加しやすく楽しめるようなもの、
新しく参加したなくなるような、そんなイベントを作っていければと思う。

考え方はいろいろあると思うのだが、
どこかで決断して進まなければならない。
いろんなことが、今決断の時を迎えている。

大山村塾第9回講演会、小出裕章先生来鴨!

いよいよ発破をかけて動き出した講演会準備。
焦ってブログをアップ。
こちらが概要。
大山村塾: 大山村塾第9回講演会、あの、小出裕章先生ご登場!
そしてこちらからチラシダウンロード。
大山村塾: 大山村塾第9回講演会チラシダウンロード!
ダウンロードして、ご友人にお知らせください。

大山村塾運営スタッフはほんのわずかなので、全然手が追いついていない。
なんとかしなければならないと気ばかりせって、結局「時間足らずでしたね」ということになってしまいかねない。
聞くところによると、小出裕章先生は平日は勤務されているとのことで、週末しか時間がなく、
週末も講演で全国を飛び回っているとのこと。
そんな小出先生を鴨川にお招きするのだから、ちょっとばかりの無理はしなければならないだろう。

でも実は、今たくさんの問い合わせが来ている。
「事前予約はできないんですか?」というお問い合わせが大半。
残念ながら、大山村塾では事前予約を受け付けていない。
できるだけ多くの人に来ていただきたいという考えからだ。

今回は、小出先生がご講演ということで、遠くは市原、いすみからもお問い合わせが来ている。
いっぱいになったらどうしよう。
新大山公民館始まって以来の大規模講演会になることは間違いないだろう。

よし、後一ヶ月、踏ん張ってみるか。

対話から生まれるもの

19時から22時まで3時間休みなしのミーティング。
議題は、来年度以降の活動についてと、今年度残りの活動について。
やりたいこと、やるべきこと、やれることの整理をつけなければならない。
いつもの3人に、新しい3人も加わって描き続ける。
達成したい目標ははっきりしている。
でも、それを初めて見た人に納得してもらうにはどうすればいいのか。
支援してもらうためにはどうすればいいのか。
そもそも、私たちはどのようにしてその活動から利益を得るのか。
みんな、縁があってこの地に集まった。
そして、この地で生活を成り立たせようとしている。
今までいろんなイベントをやってきて、方向性も見えてきている。
ここらで展開させていく、と、それを考える時期になってきた。
私の住む周りには、すてきな人がたくさんいて、その人たちから学ぶことは多いし、
その人たちとともに動くことで、積年のもやもやが晴れるかもしれない。
いや、別に晴れなくてもいいのだが、とにかく来年に向けて準備しなければならない。
でも、「それに向けてかけられる時間はどれくらいある?」と聞かれて、
「最大で週一回ですかね」
・・・それだけしかかけられへんのかい!
という突っ込みがありそうだが、現状ではやむを得ない。
対話から具体的なものが生まれそうな今、それぞれの場所で取り組むしかあるまい。
眠い、寝よう。