英田上山棚田団の人々

先ほど、大山村塾のブログに講演会の様子を書いた。
大山村塾: キーワードはインパクト!!!
ここに書ききれなかったことをこちらに書いてみたい。

英田上山棚田団のメンバーに、
「どうやってそんなにたくさんの人が参加してくれてるんですか?」
と尋ねたところ、
「大きいのはtwitterfacebookです。それをみて、参加者のみならず、メディアも反応してくる。
とにかく、こちらから情報発信し続けるんです」
と返答が。

確かに、講演中であっても彼らはiphoneipadを使って写真を撮りまくり、
facebookにあげていた。
英田上山棚田団に関心を持つ人々が、それをみてメンバーたちが今鴨川で何をやっているのか
知る、ということなのだ。

情報発信の重要性については、私もわかっているつもりだった。
話のなかで、「twitterみてますよ。blogみてますよ」といわれることがたまにあったし、
突然お会いすることになったりしたこともあった。
でも、私のなかでは、「これがチャンスなんだ!」ととらえる訳でもなく、
みてもらってうれしい、という程度で終わっていた。

また、講演のなかでかっち(西口氏)は、
「結局のところ、大切なのはどれだけ身体を動かしたかなんです」
とも言っていた。
これも含蓄がある言葉。

さらに、「身体の他に大切なのはビジネスの言葉で語れるかどうかということ」という
言葉もあった。
行政や、企業と話をするときは、
ちゃんと彼らに伝わる表現で話をしなければならないということ。

なぜに彼らにこんなに刺激を受けたかというと、
私が頭の中で、「こうあったらいいな」と思っていたことを、
既に彼らが実現してしまっていたからだ。

それにすごく驚いたし、
自分ももっともっとやれるんじゃないか、と大きな励ましをもらった。
大山村塾の運営メンバーとしても刺激を受けたし、
一つ一つの話に感銘を受けた。

で、これから一番大切なのは、
これを受けて自分がどう動くかということ。
これが、これからのテーマになるだろう。

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野焼き出動

今日は鴨川市一斉野焼きの日。
冬草の焼却を行うので、もし延焼したとき、
すぐに消火活動ができるように、この日は消防団は詰所待機と、
現場の見回りを行う。

我が分団には、タンク車が配備されており、
近くに防火水槽などの水利がなくても少々の消火ならできるので、
棚田での野焼きを見守ることになっていた。

交代時間が来て行ってみると、今まさに燃えているところだったが、
本来燃やすべき地元の人はおらず、仲間の団員が燃やしていた。
あれ?見守るだけのはずなのに、とがく〜っとなるところだが、
ぼけっとしているうちにどんどん燃え広がるので、
あわてて切り倒された篠竹を集めて、燃え広がらないように移動させる。

画像の団員が背負っているのは、ジェットシューターと呼ばれる道具で、
背中に水が入っているので、簡単な消火ならできる。
土手にも細かい草が生えているので、火の周りの草に水をかけ、
延焼を防ぐという訳。

ここで、ほとんどの人には関係ない話だけど、
傾斜地で火をつけるときは、下からではなく
上から火をつけること。
そうすれば、炎が上に上がりにくく、だんだんと下に下がって行くので
延焼もしにくいことになる。

私自身、畑で野焼きをよく行うので、火事にならないための一つの知恵を教わった。
午後からは村の神社の祈年祭。
五穀豊穣を祈るお祭り。
今年から農家になる私に、長老たちからいろいろなアドバイスをいただく。
ここで暮らしながら、自分自身に挑戦してゆくのだな。

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千葉大にてプレゼンをみる

午前中にばたばたと用事を済ませ、
午後は車の中で簡単におにぎりを食べて、
一路千葉大へ。
わざわざ一時間半かけて、なぜ千葉大に行くのかというと。

昨年秋に、千葉大の「ボランティア実践論(応用編)」という講義を履修している
9人を、ここ大山に受け入れた。
ボランティアを学び、実践する授業とのことで、
その現場を廃校になった旧大山小でやりたいというのだ。
そこで、地元の仲間と作っている大山廃校を考える有志の会のメンバーとともに、
1泊2日の短い期間ではあったが、農作業体験や有害獣駆除体験、そしてホームステイをした。

千葉大には、図書館にプレゼンテーションをするためのオープンスペースがある。

授業をとっていない学生たちもプレゼン等の発表をみることができる場所で、
とても興味深い場所だった。

今回のプレゼンは、3年生もいるものの1、2年生中心で行っていた。
プレゼンの構成は、現状把握→解決策の提案→解決策を講じた際の予測される結果に分かれていた。

例えば、大山地区移住者獲得キャンプという提案があった。

1 現状把握
大山地区は、人手不足である。
魅力ある地域であることをアピールしたい。

2 解決策
田舎暮らしを体験できるキャンプを行う。
参加者だけでなく、大山地区住民も参加した交流主体のキャンプにする。

3 予測される結果
魅力を感じて、移住する。
移住には一足飛びに行かなくても大山地区住民のお手伝いができれば、
体験と、お手伝いと、双方に価値のあるものとなる。

実際はもう少し丁寧に語られていたのだけど、こんな感じで構成されていた。
今現在、このような取り組みはあちこちでやられているのだけれど、
学生たちからこういう提案が出て来たことはうれしいし、
私たちがこれまでやって来たこととは少し違う方法で行えるかもしれない、と思うと
楽しくなってくる。

他にも、
ハンセン病と向き合う。
学生ボランティアをどう増やすか。
という二つのテーマでプレゼンがなされた。

率直な感想としては、みんなよくまとめたなと思った。
学び、考えたことがてらいなく素直に表現されていて、
心を打たれた。
彼らの発表から学んだことは、問題に真剣に取り組んでいることが
伝われば、人の心に届かせることができる、ということ。
今日千葉大まで足を運んで、本当によかったと思った。

先生方からは、来年度は大山地区をフィールドとした通年授業を計画していることを告げられた。
あらあら。これって、結構面白いことになりそう。
計画にも、関わらせてもらいたいな。

授業後は、先生方、残ってくれた学生たちと中華料理を食べにいった。
本当にまじめな学生たちで、自分の学生時代を思うと恥ずかしくなるほどだが、
それはそれ。

今は私も現場を作ろうと活動しているし、
彼らも真剣に学び行動しようとしているのだから、
私は私のやるべき現場作りをしようと思うのだった。

 

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T&T研究所、再始動!

鴨川自然王国には、
T&T研究所という研究所がある。
私も、2009年まではここの一員だった。
今日は、一年ぶりにこの研究所のミーティングに呼ばれて、
王国にあがったのだった。

加藤登紀子さんを所長として、新しい社会のあり方を考え、
行動しようとする研究所を目指している。
T&T研究所 « 鴨川自然王国
ここに、スタッフたちの活動がブログに書かれている。

この研究所で活動していた林良樹さんは、
今は新・里山の教科書の鴨川地球生活楽校 Kamogawa Earth Schoolの活動をしていて、
ブログはawanoniji | 林良樹のブログにある。

他にも、里山生活お助けサービスといって、鴨川に引っ越して来た人々中心で、
各自が持つ能力を活かしながら、何でも屋をやり始めている方がいたり、
NPO,NGOの中間支援をしている方がいる。

振り返れば、多くの人が鴨川自然王国、このT&T研究所を通って
様々な現場で活動を始めている。
私も、王国を経て議員秘書になり、今は独立して農業をしようとしている。

物事が、動き始めるときは大きく動くものなのかもしれない。
私も、はっきりした活動は決まっていないけど、
再びT&T研究所の一員として動くことになるかもしれない。

可能であれば、昔書いていた藤本敏夫研究
再会か、リニューアルしたいと思っているんだけど。
ちょっと考えてみようか。

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同志とともに

今日は大山村塾新年会。
大山村塾のブログに様子を書きました。
大山村塾: 大山村塾新年会

年明けて初めて顔合わせする方もいて、いい機会になりました。
先日、大げさに農家宣言をした私に対して、
「やるんだったら正念いれてやれ」
と力強いお言葉をいただきました。

結局、何をするにしても自分が何を核として働いてゆくのか、
それが大切なことではないかと考えています。
いろいろと言いたいことがあっても、
現場で取り組んでいない以上、私の言葉は空虚です。

いよいよ仲間に宣言してしまった訳で、
いま、ここで取り組んでゆきます。

明日は大山村塾のあいさつまわりと、参加のお願いをして回ります。
農家として立ちつつ、半農半X的に塾講師をやり、
大山村塾のような社会的な活動を行う。

これで、やってゆきます。

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小笹刈り続き

先週の続き。
朝8時に集まる。今日は一面霜が降りて、地面は真っ白だった。
先週片付け残した木に向かう。

チェーンソーでばんばん玉切りにするが、
直径50センチくらいあるので、3人掛かりでようやく押せる。
声をかけながら、どんどん片付ける。
「薪にしたらいいだろうな〜」と思うが、
私の家には薪ストーブもない。
2年後に椎茸が出るのを楽しみにしておこう。

ちょっと動画を撮ってみた。
切っているのは我が集落の区長。

先週からあわせて、6本切った。
もう一本切りたかったのだけど、それは10年後か?

午前中で一通り終了。
ちょっとわかりにくいけど、一番上の画像と同じ位置からとったもの。
防護柵も、張り直しました。

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小笹刈り

日曜日は集落作業。
小笹刈り(こさがり)という。
このように、右手に防護柵があり、
その反対側の土手の若木、竹等を刈る。

小笹刈りといいながら、木も倒す。

実はこの後、直径50センチはあろうかという木も倒した。

「おめーらが、10年後、これをやるんだよ」
といわれてはたと辺りを見回す。
この日、チェーンソーを持ってた大木を倒して回っていたのは、
60後半から70半ばの方達。
そのときはそのとき、何とかなるかもしれないが、
やはり今のうちにできるだけ学んでいかないといけない。
金曜日に甲斐さんから言われた「地元からの視点」が、あらためて現実味を帯びた。

毎日が大切だ。


おっと!放置された木から椎茸が!
とてもおいしそうでした(笑)

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対話からの学び


1月10日、久しぶりに上京した。
昨年11月16日の解散をきっかけに国会を後にし、
12月16日の衆議院総選挙投票日に下宿を明け渡して以来の、
一人での上京。

新しいことを始める上で、相談したいこともあって、
お世話になっている方々を訪問した。
まずは、認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター
事務局長にアポイントを取った。
今後の地元での活動のポイントをアドバイスされた。

次に、農文協(農山漁村文化協会)甲斐良治さん。
説明するために書いていったマインドマップをお見せすると、
「地元にいるという視点がなく、頭で考えただけの計画になっている」
と指摘を受けた。
「君がやりたいことはわかるが、集落をどう考えていくかの視点がないと、
結局はつながりが作れずにだめになってしまうことがある」
たしかに、頭の中にあることを書いていったのだ。
この先どうするか、まとまっていないこともあるので、
もやもやをのこしたままの提示だった。
「集落にどれだけの人がいて、どんな家族構成で、それが10年経ったらどうなるか書き出してみよ」
と言われて、これは早急に行おうと思った。

赤坂を歩いているとき、facebookのみで友人になっている方からメッセージをいただいた。
近くで働いているので、よかったらランチをしないかというお誘い。
だいぶ前、その方がビジネスサイトで投稿されていた文章に刺激を受けてメッセージを送って以来の関係。

喜んで、お伺いすることにした。
またまた拙いマインドマップをお見せして、
食事をしながらご意見をいただいた。
「首藤さんの楽喜舎というのは、なにが一番のやりたい仕事なんですか?」
・・・しどろもどろになりながらなんとか答えた。
私のやりたいことは、なんかうまく表現できないのだ。
まだ、具体的に見えて来ていない。
「あなたがやりたいことで、喜んでいる人の顔が見えるとき、それがビジョンですよ」
と教えていただいた。
「私も、できることがあればお手伝いしますよ」
とまで言っていただいて、恐縮しつつもとてもうれしかった。

わざわぜ先方からご連絡いただいて、貴重な時間を取ってもらって、
ありがたい時間だった。
この方とお会いできたことが、今後の私の活動にとっても重要になると思う。

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来年度のプログラム作り!

草so_普段使いの器に集まって、NPO法人うずで行う事業のミーティングが行われた。
2013年度の新しいプログラムを作るためだ。
この3年間は、何度も声をかけてもらって、その都度都合が付けられず参加できずにいた。
ある意味、今の私には時間があるので、自分の関心のある分野に参加できる。

NPO法人うずでは、今年度、新・里山の教科書の鴨川地球生活楽校 Kamogawa Earth Schoolというコースを行った。
パーマカルチャーと、里山の暮らしを融合させられないか?という思いで始められたもの。
毎月20人ほどの参加を得て、活発に活動して来た。

来年度の詳細はもう少し先にならないと明らかにできないけど、今日話し合った中では、
水の自然浄化システムの構築、アースオーブン製作、棚田での段々畑作り等、いろいろとアイディアが出された。
ただ単にワークショップを行うだけでなく、パーマカルチャーの思想、里山暮らしの実際等を詳しく学べる講座になりそう。

今日集まったのは6人。それぞれ思いを持ってこの地に引っ越して来た人々。
短い人で3年目、長い人では15年弱になる。
ここまでやってきて、ようやく花が咲き始めた状況。

私は、みんなと一緒にやりながら、それを何らかの形でより多くの人に届けていけるような活動がしたい。
思いを持ってやっていることを、どのように伝えていくのか、そこに取り組みどころがあるような気がしている。
明後日には、久々に上京してご挨拶回り。
せっかく行くのだから、きちんと準備してゆこう。

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