朝一の、嵐がきそうな風景。
ひとの居場所をつくる: ランドスケープ・デザイナー 田瀬理夫さんの話をつうじて (単行本)
- 作者: 西村佳哲
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/09/09
- メディア: 単行本
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著者の本が好きで、よく読んでいる。各界で活動している人々にインタビューして、それをまとめた本を多数出版している。本書は、書名に惹かれて購入した。早速、引用したい箇所がある。
「文化」は多義的な言葉だ。
(中略)
僕自身は、人間らしく生きてゆくための創意や工夫として、その言葉を認識している。
誰かに言われるままに働いたり生きていたり、自分で考えることの出来ない精神状態には陥らずに、心と頭と身体をちゃんと動かしながら、日々の暮らしや仕事を少しでも良くしようとしてゆくことが、“文化的“な営みだと思っている。
この言葉は、まさに私が日々考えていること。農村で暮らしながら、少しでも良くしようと日々考えて、実行している。何より、この言葉にある”文化的“という言葉が、自分にとって大きな励みとなるのだ。
どんな仕事をしていても、暮らしや仕事をよくしていこうとするためには、工夫が必要だ。誰から命じられるわけでもないから、どこまでもやっていける。
もちろん、経済的な余裕はあまりないので、そこはなんとかしたいところではあるが、それはそれとして、自分の暮らしをどうデザインするかが大切になってくると思う。
まだ、誰かに見てもらえるようなデザイン的な場所になっているとはいえない。
だけど、日々の暮らしに、少し意識を加えていきながら、素敵な暮らしをつくっていきたいと思うのだ。
もともと、自然王国に来ようと思ったきっかけは「みんなが集まれる場所をつくりたい」という思いがあったからだ。思い続けていれば、行動が続くし、きっかけにも出会えるものだと思う。
さて、今日の王国は、嵐の前の何とやらで、午前中は雨が降っていなかった。王国田んぼのトラクター作業はすべて代表の藤本がやっているのだけど、藤本が先日腰痛になってしまい、今日は急遽私が代打で代かきをすることに。
結果からいうと、無事に代かきを終えることができたのだけど、自然王国にある田んぼがいかに深く、機械操作が難しいものであるかを初めて知った。我が家の田んぼもそれなりに難しいのだけど、王国の方がずっと条件が厳しい。
やはり、実際にやってみると見えてくるものがちがって面白い。
環境を帰る、というのは大切なことだな。
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