役割を果たすこと

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午前中は鴨川市で行われる一斉野焼きに対応するための消防団出動。本来であれば1日出動なのだが、私は所用のため午前中のみで勘弁してもらった。

 今日は天気も穏やかだったため、野焼きしている煙がよく見えて、警戒活動もやりやすかった。消防団員たちは、休日返上で警戒活動にあたる。大変な活動だけど、この活動を共に行うことで、結束力が強まり、いざという時に活動につながるのだろう。私も、その末席を汚しているわけなのだが。

 

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

 

 ここのところ、大村はまの本をよく読んでいる。

大村はまは、国語教師として特徴的な教育を行い、著作もたくさん残している。

塾の講師は学校の教師とは役割がだいぶ異なるのだけど、幾分かは共通するところがあると思う。

私が勤めている塾は、昔ながらの一斉授業なのだが、一学年わずか10数人しかいないのに一人ひとりをじっくり見れているかというと、そうではない。

大村の本を読んでいると、いかに自分の取り組みが甘いかを思い知らされる。

 

もっと一人ひとりに着目した授業がやれないか、と考えている。わずか週に一回2時間の授業しかないのだけど、その中でなにか目が覚めるようなことがあればと願っている。

 

私にとっては毎年教えている生徒なのだけど、その生徒にとっては、一回限りの時間である。だいたい、日々というのは当たり前に繰り返しているような気がしているのだけど、それが突如として当たり前に繰り返さないという事実も訪れてしまう。

 

その一瞬は二度と来ない一瞬なのだ。

私は、果たしてその中で役割を果たせているだろうか。

 

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