麦まきの準備。

先週から始めた麦まきの準備。しばらく使っていなかった畑なので、草がぼうぼうに生えている。トラクターでそのまますきこむか?という話になったのだけど、やはり一度草を刈って、それをよけようということになった。草を刈って、レーキとフォークを使って畑の外に運び出す。一度刈ってはあるけど、草丈が長いので、やはり根から全て刈れているわけではない。レーキで引っ張っても、根が残っている草もあった。ある程度草がよけてあればトラクターですき込めるだろうということで、とりあえず刈ってある草だけよけるようにした。

来月末、11月24〜25日が麦まきイベントの日になる。この麦は収穫された後は、うどんに加工される。地粉らしい、味のあるうどんができるのが楽しみだ。

午後は田んぼの草刈り。一心に刈って、帰り際に空を見ると、雲がとてもきれいだった。これからの時期は空がきれいだから、好きだ。

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ながい一日。

ミャンマーの人々の民泊も三日目。朝ごはんを食べて、動物のえさやりをして、お別れ会へ。わずかな時間しか一緒にいれなかったのだけど、別れの時はなんだか寂しくなってしまう。いつかそちらに行きたいよ、と思いを告げる。計画をどう立てるか、だけなんだけど。

午後からは営農組合の掃除。このシーズンお世話になったので、最後の掃除をしっかりと行う。コンバインのキャタピラにこびりついた泥を落とすのが大変。ただの泥ではなく、稲わらと混ざっているのでとても固いのだ。

夜は、大山千枚田で開かれている棚田の夜祭りへ。昨日は付き添いで、今日は消防団の警備で訪れた。昨日より、少し寒く感じた。

フィナーレの花火。長女が撮影したもの。

昨日は早めに帰ってきたので、花火は家から見たのだけど、やはり現場で見るのは迫力が違う。里舞という創作バレエをステージで踊らせてもらった娘たちも、歓声をあげていた。長女はすでに、目で見るよりいかに上手く写真を撮るかに目が向いているのはご愛嬌。

 

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棚田の夜祭りに参加した。

昨日から、大山千枚田で棚田の夜祭りが始まった。三日間の日程で行われる。今朝ふと思い立って、ミャンマーからの人々と見に行こうかと思いついた。

午後に、彼らのアクティビティが終わって、お迎えに行くときに、棚田倶楽部に電話すると、点火のボランティアに来ませんか?とお声かけしてもらった。

あ、そうか。そうすれば、イベントに参加できるし、ただ見に行くだけよりおもしろいかも?と思い民泊者に話してみると、乗り気だった。

そこで、午前中行ったばかりの千枚田にまたトンボ帰り。

準備万端!

仕事は、棚田に並べられたバイオディーゼルのたいまつにガスバーナーで火をつけること。

彼は大学で医学を修めたあとに、映像監督に転身した人。優秀だし、話していて話題も豊富だ。

30人以上の人が点火に関わった。

田の下から棚田倶楽部を見ることはあまりないので、新鮮な感じだ。

では、これから時間差で撮影した棚田の様子を。

火をつけ始めてからわずか1時間半弱で、姿を全く変えてしまう。ひょんなことからやることになったボランティアだったけど、やってみて思ったことは、私は、イベントには見に行くより作る側になる方がやはり好きなんだなということ。ミャンマーの人々もすごく楽しかったみたいだし、たくさんの写真と映像を撮っていた。明日は、彼らともお別れ。密度の濃い時間だった。

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ミャンマーからの宿泊

今日から二泊三日でミャンマーから男性5人が宿泊する。ここ何年か、秋から春にかけてjenesysという国際交流プログラムの一環としての外国人宿泊を受け入れているのだ。1週間ほどの日本滞在のうち、二泊三日を農家民泊で過ごしてもらっている。彼らは今日まで、各所を視察したり、観光したりしてきている。月曜日は機内泊で、火曜から日本に来て、今日で4日目。

ニコニコして、とてもフレンドリーなひとたちだ。今回は映像制作関係者なので、写真家だったり、シナリオライター、映像監督やCM撮影などを仕事にする人たちだった。まずは家の案内をして、少しだけなっている柿を収穫。

それから、チーズを連れて散歩に。散歩には、学校から帰ってきたばかりの次女も一緒に行った。散歩の時間はいろいろゆっくり話せるのが好きだ。また、風景を見て、その感想を聞くのも好き。

歩きながら、どこで映像作りを勉強したの?と聞くと、ミャンマーには専門の大学などがないため、独学したとのことだった。アメリカなどのエージェンシーと話をしながら作品を作っていくらしい。何気なくそう話す彼らはとても素晴らしいと思った。学校に行かなくても、学ぶ目的と方法がわかっていれば、形にすることができるのだなと改めて思う。

帰宅してからは、餃子作り。

家でも料理する人、全くやったことのない人がいておもしろかった。いざ、食事!となったらみんな黙々と食事している。疲れたのかな?と思って聞いてみると、ミャンマーでは伝統的に食事中は話をせず、食後に話すとのこと。その話の通り、食後はミャンマーにいかに日本のアニメやドラマ、食が入ってきているかにについて熱く語ってくれた。噂には聞いたことがあったが、今でも”おしん”が大人気らしい。

8時前に歓談を終えて、リラックしてねというと、なんと9時頃には電気を消して寝てしまった。慣れない国に来て4日目、疲れもたまっているのだろうな。実質あと1日、ゆったり過ごしてほしい。

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家内制手工業な日

今日の自然王国は、午前中はお米の袋つめ。1kg,2kg、そして2合袋を作った。普段はこのような細かい発送はないのだけど、注文内容によっては細かい作業も行う。袋にはる表の裏のシールを印刷して、王国ハンコも押して、袋を作ったあとに、お米を入れていく。

この袋は2合袋だ。今日は75袋作った。この袋を3つひとまとめにすると、こんな感じになる。

こんな感じで毎年送らせてもらっていたんだけど、私は今日初めて見て、あれ?これすごくいいんじゃない?と思ったのだ。直売所に置くと、観光の際のお土産になるんではと思ったのだ。2合袋なら、お土産にしやすい気がするのだ。

自然王国は、もちろん我が家と比べてずっと大きな組織なのだけど、やはり、家内制手工業が中心だ。一つひとつの作業を積み重ねて商品を、作っている。手間はかかるけど、こういう作業は産業の原点な気がして、とても楽しいものだ。

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「民主主義」についての教科書

その名も、「民主主義」という本を購入した。戦後、1948年から53年まで使われた、中高生向けの教科書だ。何かで紹介されていて、それで気になって購入したのだ。

はしがきに、

民主主義を単なる政治のやり方だと思うのは、まちがいである。民主主義の根本は、もっと深いところにある。それは、みんなの心の中にある。全ての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神である。(強調は筆者)

民主主義とは何か?ということに対してこんなに熱く語った文章があるだろうか。この一文を読むことができただけでも、この本を手に取った価値があった。本書はさらに、民主主義を直ちに生活の中に取り込んで行けというのだ。これが書かれた当時は、民主主義という言葉が光り輝いていたのだなと思った。

本書の構成は、教科書らしく、民主主義の本質、発達、諸制度から始まり、国民主権について、民主主義をどう学び、取り入れるか、となっている。読み始めると、驚くほど心に染み入ってくる文章で説明されている。文庫本という形式からもそう感じるのかもしれないが、今でも十分通用するどころか、今こそ必要とされている本だと思う。読み進めるのが楽しみだ。

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にらファイトのこと

3ヶ月ほど前から売り出したにらファイト。最近少しずつ認知が上がってきたようで、直売所でも少しずつ売れるようになってきた。もともとは、自分で作って楽しむだけだったけど、友人たちに出してみると、美味しいよと言ってくれるのでその気になって商品化したものだ。もともとはにらに醤油とニンニク、そしてごま油を混ぜるだけのものだったのだけど、それに唐辛子粉と青唐辛子を入れることで、味にインパクトが出るようになった。商品化についての話をしている時、義母が「にらファイトって名前いいんじゃない?」というので、それに決まり!と名前が決まった。名前も、なかなかインパクトがあるのかもしれない。にらパンチ、と言われることもあるけど。デザインは義妹が描いた絵を妻がハンコにしたものを、山賊会の親方が、俺がやってやるよ、とシールにしてくれた。これで、商品としての形が固まった。

出荷を始めてからは、妻から売り上げを知らされるので、それに応じて仕込んでいる。私が仕込んで、妻が詰めて出荷するという流れだ。仕込み作業は、普段やっている仕事の合間にやっている状況だけど、もっと忙しくなると仕込みも大変になるな、なんて捕らぬ狸のなんとやらな状態だ。

自分で商品を作って売ることは初めての経験なので、なかなか面白い。農村で暮らすことの何が面白いって、工夫次第で可能性が広がることだ。まだまだできていないことだらけだけど、少しずつ形にしていこうと思っている。とりあえず、にらファイトを大切に育てていこうか。

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朋、遠方より来る2

朝日に照らされた自然王国事務所。賑やかだった土曜日とは変わって、すっかり静けさを取り戻している。

今回は、はるばる高知県から、学生時代のキャンプ仲間の家族が我が家を訪れてくれていた。昨日書いた、これまたキャンプ仲間の「アカリトバリ」を聞くために、はるばる来鴨したのであった。さらに、先日テレビで自然王国が放映されたのを見てくれていて、一度家族で来てみようとなったらしい。彼女と会うのは15年ぶり以上だった。お子さんは高2と高1になっていた。名前だけ知っていた旦那さんと会うのは初めてだった。

金曜日の深夜から、今朝まで3泊してくれて、その間いろんな話ができた。お子さんとは一緒にチーズや鶏のえさやりをしながら、進路について考えていることなどの話を聞いた。進路を真面目に考えている、頼もしい少年だった。旦那さんとは、王国や鴨川での暮らしのことについて、自伐型林業に出会って高知県に行ったことなど、普段考えていることを話すことができた。農村での暮らしなど、共通する話題があって話しやすかったし、包容力のある人柄が素晴らしかった。友人である彼女とは、学生時代の話はもちろん、障害を持つ娘さんの環境をこれからどう整えていこうか考えていることなどの話を聞いた。

学生時代にはみんなで遊びに行ったり、ワークキャンプをしたり、楽しく過ごしたことが多かったのだけど、あれから20年以上経つと、話題は必然的に、これからどう生きていこうかという話にならざるを得ない。

誰の話を聞いても、他人事ではないし、自分のやりどころを考えさせらたし、普段の日常とは全く異なった2日間だった。来てくれた友人たちに、心から感謝したい。

今回、私にとっての自然王国大収穫祭は、友との邂逅の場となった。誰かに誇れるような立派な実績はないけれど、どんくさくコツコツ生きて来たことが、今回のように友人たちが集まれる場所を作ることにつながったのかもしれない。

自然王国では、今年最後の草刈りが始まった。農作業に終わりはないけれど、草刈は、これが終われば来年までは刈らない。季節は待ってくれないし、自分から自然に働きかけていかないとな。

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朋、遠方より来る

王国の収穫祭に合わせて、金曜日に高知から、土曜日は大阪と東京から古い友人が来てくれた。学生時代に、一緒に韓国などでワークキャンプをやった仲間たちだ。

大阪からの2人は、アカリトバリというユニットを組んで演奏していて、今回収穫祭のパフォーマーとして来てくれた。

今年の7月の帰省の際、偶然彼らのライブを聴きに行くことになって、その時の演奏がすごく心に響いて、ぜひ王国の収穫祭で歌っでもらいたい、鴨川の人々にも聞いてもらいたい、と思った。

そして、念願叶って、彼らを呼ぶことができたのだった。当日は天気もよくて、彼らの声が王国に響きわたった。来てくれて、本当に嬉しかった。

昨夜は、高知と東京の友人家族も一緒に我が家で餃子鍋パーティー。まるで学生時代の再現のようだった。ても、もちらん単なる再現ではない。それぞれ人生を歩んで、経験を積み重ねた上での再現だ。そして、ここからまた新しいもの、感情が生まれていくのだと思う。こんな場を、これからもつくっていきたいと強く思った。

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