台風13号が通り過ぎた。

朝起きると、台風は房総半島の北に行ったようだった。

10時前頃までは小雨が降っており、自然王国での野菜収穫はカッパを着ながら行った。「台風、あまり被害がなくてよかったね」とミツヲ代表は言う。そう、自然王国ではそれほどの被害はなかったのだ。

ところが、わが山賊会の田んぼは、結構被害を受けてしまった。

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田に寝るほどではないが、あちこちに振られてしまっている。

背丈が結構高かったので、それで影響を受けてしまったのかもしれない。

8月末頃には収穫したいので、なんとかこのままの状態で耐えてくれると助かるのだが。

 

帰宅して、ヤギのチーズの元へ。

ここ何週間かはとても暑かったので、朝一に草を刈ってやって与えるだけだった。

久しぶりにチーズと遊ぼうかなと思い外に出してやる。

もちろん、彼女は遊んでくれるわけではないので、私は首輪に長いひもをつけて自由に草を食べさせてやり、それを眺めているだけである。

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ただそれだけで、なんだか和むのだ。

明日は散歩でもしようかな。

 

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台風が来る前に、対策に対策を

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最近は、次女が朝の餌やりを一緒に手伝ってくれている。最初は半袖半ズボンにサンダルで来ていたが、かゆくなったらしく、つなぎに長靴、手袋という出で立ち。山羊のチーズにはからむしを中心に、ひなにはイネ科の草を中心に刈る。コンテナ一杯に刈った後は、押し切りで食べやすい長さに切ってやる。初めは押し切りを使うのを怖がっていたが、ここ何日かは草をつかむ量を調整しながら、草を切ることができるようになった。押し切りはとても危ない道具なのだけど、注意して使えばこれほど使える道具もない。

 

餌やりの後は、自由研究の虫トラップを確認しにいく。いろいろな虫がいたけど、中にはトラップが獣に引きずり出されていたものもあった。そういうこともあると聞いていたけど、やはり取られてしまった。また今度トライだな。

 

その後は、飛んだり濡れたりしたら困るものを倉庫に入れる。片付けが済むとスッキリして、台風よ、来るなら来いなんて偉そうな気持ちにもなってしまうのだけど。

 

家の周りの草刈りをしたり、夏野菜の支柱の補強などを行い、夕方からは山賊会の共同作業。大雨が降る前に、毎年ぬかるんで稲刈りがしづらいところの溝を掘る。最初に溝切り機で一度走ると、柔らかい土のところはしっかり溝を作ることができる。しかし、水が切れてきてだいぶ乾燥が進んでいるところは、機械では溝を作れない。だから、結局は道具で溝を掘るしかない。3人で3時間、ほぼ休みなくみっちりと行う。最低限やりたいところまではなんとか仕上げることができた。

予報では、今夜から強い雨が降る。

準備はできたけど、明日は見回りをしないといけないな。

 

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そこに、希望を見出せるまで身悶えしているか?

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自然王国のカフェから駐車場方面を撮影。雑草が生えているだけなのだけど、夏らしい茂みが素敵だった。午前中は草刈りをしていたんだけど、やはりこの暑さで参ってしまった。熱中症の手前まで毎日来ているような気がする。幸い、夜には回復するのだけど。

 

帰宅してからは、集落の中山間地活性化協議会の会議に出席。

「コメを作っていても希望はない」「どうやっても人件費を出すことはできない」「耕作者がいなくなる」なんて意見が噴出し、私とお隣さんには、「若い人に頑張ってもらわないと」と意見を求められる。いや、私ももう40過ぎで若くないんですけど、と思うがほとんどが70歳を越える人々の間では説得力もあるまい。

 

小農として暮らしていくことは可能だとは思っているが、大規模にやることに私自身もあまり希望を感じてはいない。でも、「コメ作りに希望はない」と言われてしまうと、その発言者の事情もわかりつつも、それを認めることはできない自分がいる。

 

正答のない問題に解答を出すことが人生であると思っている。わたしは、あきらめたくないのだ。あきらめないために、自然王国で働いたり、農家民泊をやったり、山賊会という共同水稲栽培グループをやったり、NPO法人うずで活動しているのだから。

 

今の私には、残念ながらこの絶望に答えを示せるだけの実力がない。一人だけでは、正答を出せないような気がする。でも、希望を見出せるほど身悶えして考えていきたい。

 

大げさな話と思われるかもしれないが、コメ作りが儲からないのは事実だし、私の住む地域があと3年後にこの中山間地活性の事業に取り組むかどうかすらわからない。

こんな実態の中で、日々考えて考えて考えて、これに方向性を示せれば、そんな暮らしは最高ではないか。

 

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出穂した田んぼ。

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地域の中までやっている山賊会の田んぼは、とても順調だ。出穂もだいぶ揃ってきた。今年の目標は、とにかく赤字を出さずに、実費はまかなえるようにすることだ。やり始めたばかりだし、最終的にどうなるかわからないけど、少しずつ収穫に近づいてきている。

今日は風があったので、結構作業がしやすかった。と思ったが、温度が高いからか、やはり30分を過ぎたあたりでとても疲れてくる。午前と午後に分けて作業したが、すこし頭がクラクラきてしまう。

ノルマはないが、作業目標は立てているので、なんとかそこまでは!と思って作業を続けてしまいがちだが、無理は禁物だ、というのが最近の感覚。

先日帰省した時に御大から言われた、「この先お前はどうするのか」という問いが頭に残っている。

このまま生活に追われ、目の前にやってくる仕事をこなすだけで終わるのか、何か別のことをやるべきなのか。

考え始めると、もう少し時間が欲しい、と思うのだ。これやったほうがいいよ、あれやるべきだよ、という話はあちこちにあり、それに影響されて、しかし動けていない自分に忸怩たるものを感じている。

一方、どこかで醒めている自分もいて、「結局のところやれることしかやれないのだ。なら、今やっていることをまずきちんとやるべきで、それを繰り返して積み重ねていくしかないのではないか」とも考えている。

ズキューンと突き抜けたいものだが、ここらへんでうにゃうにゃするのが普段の私でもある。

答えは出ないが、明日も動物の世話をして、王国でイベントをやって、夜は千葉大学生を受け入れよう。今やっていることを確実に。

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毎日どこかの草刈りで。

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今日も朝から暑かった。

昨日設置した餌置場の調整を行った。

グラインダーでワイヤーメッシュを切断したが、その途端にすぐにチーズは脱走。

ああ、駄目か、と思い、ちょうど余っていた鉄棒をワイヤーメッシュにくくりつけた。

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この写真には、一本しかついていないのだけど、実はこの後また脱出してしまったので、結局二本の鉄棒を渡すことになった。

この後は、私がいない間は干し草と配合飼料でしのいでもらうことになる。

 

夕方からは田の草刈り。

畔きわをハンマーナイフモアで刈ったあと、刈払機で残った部分を刈る。

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夕方とは言え、まだまだ暑くて、たった2時間作業しただけですっかりクタクタになってしまった。

でも、草刈りのいいところは、やった後がすごく綺麗になるところ。この爽快感というか、やり切った感が次へのやる気をかき立ててくれるのだ。

 

好きな音楽を聴きながら無心になって作業できることは、ある意味瞑想に近いのかな、なんて考えてみる。

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名前の由来。

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朝はSさんと一緒に山賊会の田んぼ見回り。

しばらく見にいけなかったら、どうやら水漏れしているらしく、一緒に見にいこうということになった。一見したところどこから水漏れしているかわからなかったのだけど、幸い水の流れる音がしたので、その辺を探ると穴を発見!無事埋めることができた。1人で回るのが普通だけど、2人で回ると目も増えるので面白い。

 

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山羊のチーズ。山羊のチーズというと、シェーブルチーズと勘違いされてしまいそうで、今更だがわかりづらい名前だったかもしれない。しかし、子供に決めていいよと言い、次女があんまり嬉しそうに「チーズ!」と言ったものだから思わずそれにしてしまったという私のノリも原因している。

で、彼女はチーズになったというわけ。

 

庭のスモモの葉が大好き。

実は食べないのが不思議。

元気に育ってくれよ〜。

 

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これが集落のみんなです。

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入梅前の快晴だろうか。

今日もいい天気だ。

午後から義祖母の新盆を迎えるために飾り棚を作る。

村の人たちが手伝ってくれるのだ。

 

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ざっと1時間ほどで完成。

これから3年間盆のたびにこれを作らなければならない。

 

そして、今日は夕方から山賊会のバーベキューに!

 

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アワビに伊勢エビに、そしてザリガニ。

田作りから始まり、田植えをして今は管理作業をやっている。作業も少し落ち着いて来たので、都合を合わせて今日のバーベキューになったというわけ。

4時半から9時まで楽しく過ごした。

 

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この仲間で、今年一緒に米作りをしているのだ。すっかり酔っ払ったので今日はこの辺で。

 

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共にある仲間の存在

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今日は朝から作業ができる日。

我が家の作業をしたいところだが、今日は山賊会の草刈りをすることにした。

 

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上二枚は作業前の写真。

下二枚が2時間後の写真。

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なんとなくスッキリした姿が伝わるだろうか。

去年の秋から始めた山賊会では、6反5畝の面積を4件で共同して行っている。

それぞれ忙しい中合間を縫って草刈りや草取りなどの田の管理作業を行っている。

今年は、この山賊会を始めたことが自分にとって大きなインパクトになっている。1人で田んぼをやっていると、全て1人でやらないといけないが、みんなでやっているとお互いに分担することができて、少し気が楽だし、自分も自分なりに役割を果たそうと考えるようになる。

タイトルには「仲間」と書いたけど実は他のメンバーは私よりだいぶ先輩の皆さんなので、仲間と呼ぶには生意気かもしれない。

だけど、今年自分の田んぼがザリガニ被害でみっともないことになっている中、山賊会の米の分け前があると考えると、精神的にはとても楽。

稲刈りまでしっかり管理作業して、たくさん収穫できるのが楽しみ。

 

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なんのための存在?

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田植え後40日くらいで、ケイ酸カリをまいてやると苗の生長がよいというので、山賊会の田んぼにはこれを散布することになった。午前中に、ゆっくり時間をかけて散布した。自宅の田んぼはザリガニ被害で散々だけど、山賊会の田んぼはすごく調子が良い。なぜ自宅がこれほど悪いのか、確証はないものの次回の対策は見えて来たので、あとはコツコツやるだけだ。

 

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夕方はチーズに配合飼料を100ccくらい与える。

子どもたちが喜んで手伝ってくれるので助かる。心配していたチーズの体調もだんだん回復したようで、もうすぐしたら散歩したり、一緒に遊べるかな。

 

夜は所属するNPO法人うずの役員会。今は監査を務めている。うずができたのは、2007年。私が関わり出したのは2008年くらいからだったかな。

なんでもやれるNPOにしようということで、定款に様々なことが盛り込まれている。

 

初期の頃はバイオディーゼル事業に取り組んで、展示会に行ったり研究したものの、プラントの導入は見送った。

その後は地球生活楽校といって、パーマカルチャーを学ぶ学校の運営を行い、長老方の培って来た技術をひきつぐ「里山の教科書」作り。この「里山の教科書」作りの事業は、市の補助を受けながら行った。その後は、自伐型林業導入のためのワークショップを行い、木炭組合との連携事業も行った。

さらに、無印良品を運営する良品計画との都市農村交流もさかんに行っている。この事業が始まったことで、みんなみの里を良品計画が引き受ける事業にもつながっているのだ。

そして今は、里山オフィスを中心にして、千葉大学生とともに共同事業を行なっている。

 

10年以上の歴史をこんな簡単に述べられるわけではないけど、振り返ってみればうずでいろんなことをやって来たなと思う。私が直接関わった来たものはそれほど多くないのだけど。

 

NPO法人うずは何をやっている団体なの?と聞かれることがあるのだけど、今日の役員会の中である程度見えて来た。

何か特定の事業をずっと続けているわけではないが、その時々に最もやるべきと感じた事業をやって来ている団体。

そして、会員からうずを母体としてこの事業をやりたい、という提案を柔軟に受け入れて来た団体だ。

何より、この地域で暮らすために必要なことを行う、という一点だけはずっとぶれていない団体だろう。

 

NPO法人は事務作業が意外と煩雑で、一時は活動休止しようという話もあったのだけど、倦まず弛まず続けて来たことが、形になって来ている。

 

これからも、会員たちの提案を受けて様々な活動をやっていくのだろう。その提案を受ける受け皿、集まれる場所として、このNPO法人は存在しているのだと思う。

 

それに関われていることは、とても意義深いことだ。

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”運命の歌のジグソーパズル“

この前登紀子さんから「読んでみて」と渡された最新刊。

“運命の歌のジグソーパズル”という題名だ。

自伝的な内容で、その都度、その時代を作った歌について書かれている。

読んでいると、ドライブするような疾走感が感じられた。登紀子さんが近くにいて話しているような印象。私のボスでもあるのだが、なんか可愛いな、と思うほど。

自分のことをこんな風に語れるってすごいいいと思う。時代とともに生きてきた印象が強烈だ。

もしかしたら、私も時代とともに生きているのかもしれない。やっていることは全然違うけど、暮らしを紡いでいる点では同じかな。

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待っていた雨がようやく降って、乾きかけていた田んぼにも再び水がたまった。そして、今年から地元の仲間と始めた山賊会の田植えもいよいよ最終ラウンド。残り一枚を、4条植えの乗用田植機で植え始めた。

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田に水が入りすぎていたので、抜きながらの作業になった。調子よく進んでいて、昼前には終わるかな、なんて余裕で対応していたが、田の端っこの方で田植機がはまりそうになり、それ以上植えられなくなった。これが乗用田植機の怖いところ。正確に植えてくれるのは素晴らしいのだが、田んぼの状態によっては仕事ができなくなってしまう。

そこで、自宅に帰り2条植えのの歩行田植機を引っ張り出し、がしがし植えた。

2時間で終わる予定が、なんと3時間半もかかってしまった。

しかし、無事終えられた安堵感をいま感じている。あとはこちらの田んぼも水管理が日常作業になる。

 

夜には、三月に千葉大学の合宿で大山地区にきてくれたT君が家族旅行で我が家を利用してくれた。

6人家族できてくれて、仲良く過ごしていた。みなさん普段は忙しくされていて、夕ご飯を家族で食べることは本当に少なくなっていたらしく、今日の機会が久しぶりだったそうで、私たちがそのような場所を提供できたことがありがたいと思った。

家にいるみたいにリラックスして過ごせるような農家民泊にしていきたいな。

 

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4/29の田植えイベントで植えた田んぼにも水が入った。この田は水が抜けやすいので、日々の観察が大切だ。

今日は1日長かったなぁ。

 

 

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