日曜日のあれこれ

昨日の日曜日は、awanovaというフリーマーケットのお手伝い。10周年の記念イベントだった。コロナ禍の中、県境をまたいだ移動が解除されたが、それでも心配される方がいるということで、事前予約の方のみ参加で行われた。エントランスには、この10年を振り返る年表があって、見るだけで思いが伝わってきた。

みんなに会えるのは久しぶりで、なんだかうれしかった。そんな雰囲気が会場に満ちあふれていた。私は張り切りすぎて、玄米ビーフン汁と、ピタサンドを食べてしまい、おなか一杯に。

awanovaを途中で離脱して、午後からは、自宅の畑のトマトのネットはり。ようやく実がついて色づき始めていたのだが、獣にやられてしまい、あわてて作業することに。1時間強で16メートルくらいの網を張り終えたが、果たしてこれで予防できるのか、一抹の不安を抱えている。野菜を育てていても、獣にやられてしまえば、本当に萎えてしまう。

夜は、再び鴨川自然王国に上がって飲み会。田んぼ野郎の会という名で、何かしら田んぼにかかわっている人々が集まってきた。私も、タイミングがあったので参加させてもらうことに。私以外のみんなが有機栽培等で稲を育てている。みんな工夫を重ねて水稲栽培をしていて、話を聞かせてもらうととても刺激になる。一品持ち寄りで、焼き鳥もあって、おまけに生ビールサーバーもあって、最高だった。私も鶏肉をニンニクと赤唐辛子、しめじと炒め合わせた一品を持参。

忙しい日々の中でも、このような関係を持てる人々がいることは、本当に幸せだ。その中でも、自分と違う意見を持っている人と話をすることは、とてもありがたい。ごまかしてもいいかもしれないことを、真摯に話してくれる人がいて、私はそれをきちんと受け止めて、消化していかないといけないと思う。

仕事とか、生きることに真摯に向き合っている人々と時を共に過ごすことは、自分を見直すことにもなるし、新しい気持ちで自分の仕事に向き合えるきっかけとなる。

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朋、遠方より来る2

朝日に照らされた自然王国事務所。賑やかだった土曜日とは変わって、すっかり静けさを取り戻している。

今回は、はるばる高知県から、学生時代のキャンプ仲間の家族が我が家を訪れてくれていた。昨日書いた、これまたキャンプ仲間の「アカリトバリ」を聞くために、はるばる来鴨したのであった。さらに、先日テレビで自然王国が放映されたのを見てくれていて、一度家族で来てみようとなったらしい。彼女と会うのは15年ぶり以上だった。お子さんは高2と高1になっていた。名前だけ知っていた旦那さんと会うのは初めてだった。

金曜日の深夜から、今朝まで3泊してくれて、その間いろんな話ができた。お子さんとは一緒にチーズや鶏のえさやりをしながら、進路について考えていることなどの話を聞いた。進路を真面目に考えている、頼もしい少年だった。旦那さんとは、王国や鴨川での暮らしのことについて、自伐型林業に出会って高知県に行ったことなど、普段考えていることを話すことができた。農村での暮らしなど、共通する話題があって話しやすかったし、包容力のある人柄が素晴らしかった。友人である彼女とは、学生時代の話はもちろん、障害を持つ娘さんの環境をこれからどう整えていこうか考えていることなどの話を聞いた。

学生時代にはみんなで遊びに行ったり、ワークキャンプをしたり、楽しく過ごしたことが多かったのだけど、あれから20年以上経つと、話題は必然的に、これからどう生きていこうかという話にならざるを得ない。

誰の話を聞いても、他人事ではないし、自分のやりどころを考えさせらたし、普段の日常とは全く異なった2日間だった。来てくれた友人たちに、心から感謝したい。

今回、私にとっての自然王国大収穫祭は、友との邂逅の場となった。誰かに誇れるような立派な実績はないけれど、どんくさくコツコツ生きて来たことが、今回のように友人たちが集まれる場所を作ることにつながったのかもしれない。

自然王国では、今年最後の草刈りが始まった。農作業に終わりはないけれど、草刈は、これが終われば来年までは刈らない。季節は待ってくれないし、自分から自然に働きかけていかないとな。

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朋、遠方より来る

王国の収穫祭に合わせて、金曜日に高知から、土曜日は大阪と東京から古い友人が来てくれた。学生時代に、一緒に韓国などでワークキャンプをやった仲間たちだ。

大阪からの2人は、アカリトバリというユニットを組んで演奏していて、今回収穫祭のパフォーマーとして来てくれた。

今年の7月の帰省の際、偶然彼らのライブを聴きに行くことになって、その時の演奏がすごく心に響いて、ぜひ王国の収穫祭で歌っでもらいたい、鴨川の人々にも聞いてもらいたい、と思った。

そして、念願叶って、彼らを呼ぶことができたのだった。当日は天気もよくて、彼らの声が王国に響きわたった。来てくれて、本当に嬉しかった。

昨夜は、高知と東京の友人家族も一緒に我が家で餃子鍋パーティー。まるで学生時代の再現のようだった。ても、もちらん単なる再現ではない。それぞれ人生を歩んで、経験を積み重ねた上での再現だ。そして、ここからまた新しいもの、感情が生まれていくのだと思う。こんな場を、これからもつくっていきたいと強く思った。

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集落作業の草刈りから王国イベントへ。

午前中は集落の草刈り。季節外れの暑さと、昨日までの雨で草が濡れており、なかなかの難作業だった。獣除けの電柵が何百メートルにもわたって張り巡らさられているので、二手に分かれて作業を行なった。

坂に沿って電柵を立てているところは、草刈機で入るのも容易ではない。約3時間通して作業をした後は、昼食を食べて自然王国へ。

今日は自然王国でさつまいも掘りと、王国サポーターで育てたお米のお渡し式が行われるのだ。さつまいもを拾った後は、ゆっくりサウナで疲れをとって、宴会だ!久しぶりにカフェ前のアースオーブンを使ってピザを焼いた。時間をかけて薪を燃やして窯を温めると、ピザは3分ほどで焼きあがる。

秋刀魚を差し入れてもらったり、釣ってきたばかりの鯛の刺身や、イノシシのスペアリブなど、一体ここはどこのレストラン?といった感じですごく盛り上がった。

私は、食事の途中で、サウナに入らせてもらった。ゆっくりと汗を流して、水風呂で体を締めるのを3セット行うと、すっかり汗が出たな、と感じるほどだ。明日も、盛りだくさんな1日になるだろう。

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原点に還る

夜から、所属する大山廃校利用を考える有志の会(有志会)のミーティングを里山オフィスで行う。4月以来の、ひさびさのミーティングだ。

廃校以来9年間続けてきたプール開放を、今年は行わなかったので、夏の活動がなくなってしまった。地元の子ども会の協力を得て開放してきたが、監視員に出るのが難しい親御さんが増えて、開放できなくなってしまったのだった。

また、今年の4月から旧大山小学校の、公民館として利用されていない残りの半分が里山オフィスになったため、有志会としてはこれまでの目的を結果的に達成した形となってしまった。千葉大学とのつながりは、現在はNPO法人うずがメインとなっており、有志会としては学生と主体的に関わってはいない状況だ。

有志会としてやれることはないか、とあれこれ話をする。「あれやれるよ」「これやれるよ」と、色々意見が出る。その中で、会長のOさんが、「草刈りやるっぺよ。原点に戻ってよ」と言った。

その言葉に、みんなハッとした。

2008年度で小学校が廃校になり、2009年の5月に「なんかやろう」「草刈りからやろう」と集まった頃を瞬間に思い出したのだ。廃校になって草が伸びてきた学校の草刈りを行うことで、「そうだ、プール開放やろうよ」「早稲田大学の学生とイベントやろうよ」と言った話が出てきたのだ。それから、地道に活動を続けてきたのであった。

この先、何から始めるかまだ決まっていないけど、とりあえず来月初旬に草刈りを行うことを決めた。原点に還ろう。

(下の写真は2010年5月の草刈りの様子)

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グループで米作りをするということ

朝から山賊会の草刈りを予定していたが、小雨が降っていたため中止にして、作業に出たメンバーでミーティングをすることになった。今年一作やってみて、課題はどこか、次に進んでいくためにはどうすればいいかというようなことだ。

今年は、初めてのことも多く、その都度みんなで話し合いを持って進めてきた。ちょっと細かすぎるかな?と思うこともあったけど、細部まで詰めることで別の問題が起きた時に対処できるのだな、と思う。

米作りをやろう、ということで一致して始めて、とにかく赤字を出さないようにしよう、ということでやってきて、その結果、赤字もなく、少しはお金を来年に残せるくらいにまでやり遂げることができた。

あえて大上段に構えてみれば、一般的に、水稲栽培はよほど大規模にやったり、特殊な栽培方法で栽培しない限りは、ギリギリ赤字が出ないくらいの収支になるのが普通だ。しかも、栽培規模が変わらなければ拡大再生産はできない。お米の買取価格も、今年はたまたまよかったのに加え、一等米を取ることができたから少し高かっただけで、来年もうまくいくとは限らない。

米は、栽培するより買ったほうが安いのだ、圧倒的に。

でも、なぜやるかというと、面白いから。あれこれ心配して不安になるけど、収穫を終えて、玄米になって、それを炊いて食べる時はうれしいし、「美味しい」と言って食べてくれるとやはりうれしい。景観維持という観点もあるけど、私個人の場合は、それほど綺麗に景観維持ができているわけではないので、そんなに強くは言えないけれど。

山賊会をやり始めたのは、みんなでやることで、何かが生まれるかもしれないと思ったからだ。地域に住む人々と、何かを一緒にやりたいと思ったからだ。現に、今年はお米をたくさん取ることができたし、色々と学ぶことができた。グループの運営という点でも、自分の至らなさ、仲間からの声かけのありがたさ、補い合って作業を進めてきた。

全員が全てにおいて一致することはないかもしれない。でも、この地で米作りをしよう、このメンバーでやろう、ということで一致してやるということは外さないようにしたい。

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宴の後に

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朝から、昨夜の祭典の片づけ。

準備には時間がかかるが、片づけにみんなで取り掛かるとあっというまに終了する。

準備から片づけまでが集落の活動だ。

 

昼休みを挟んで、祭典の決算集会。

滞りなく終了した後は、軽く打ち上げを行う。

大きな行事が終わった後なので、心なしかみんなの口も軽い。

話題になるのは、今週上陸するかもしれない台風と稲刈りについてなど。

 

今日のブログに上げた写真は、仲間でやっている山賊会の田んぼのうちの1枚。

あと3週間ほどで収穫時期を迎える。

この後は、台風の影響で稲が倒れないか、田の土はちゃんと乾くかが心配ごとになる。

まあ、やれることはとりあえずやってあるので、お祈りするしかないのは事実なのだが。

 

決算が終わった後は、お隣さんのお宅になだれ込み、ちょっとだけ二次会。エアコンの効いた涼しい部屋で楽しませてもらった。

 

帰宅してからは、甥たちと花火大会。

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東京に住む彼らにとって、思い出になればいいな。

さて、やるべきことは山積している。

ガンガンやっていくつもり。

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酔うほどに笛は舞う

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今日は大山地区の祭典の日。

午前中に各地区から神輿や宮立ち(ミニ神輿みたいなもの)の奉納が行われた。

妻が子供会の会長をやっているので、妻の代理で神社の祭典に参列。こちらが午前中いっぱいかかったので、今年は午前中は笛を全然吹けなかった。

お祭りなのに、祭囃子が吹けないとテンションが上がらない。

 

少し休んで、夕方から屋台の引き回しを行う。

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午前中、神社に上がるグループと、下に残って屋台の飾りつけをするグループに分かれる。

夕方6時過ぎに出発し、

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夜になると照明がついて、

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1時間以上かけて、廃校になった小学校のグランドに集まる。

出発してから、ずっと祭囃子は鳴り続ける。夕方は2,3人で笛を交代しながら進んでいった。去年から笛を吹き始めた高1男子が大活躍してくれた。彼は朝から笛を吹き続けているので、だんだん笛の音が伸びるようになってきた。

 

おっさんもがんばろうというわけで、笛を鳴らす。この笛も吹き始めて、もう10年以上経つ。吹いていると、太鼓の音と重なり合って本当にいい感じ。ビールを飲みながら吹くと、さらによし。酔うと感覚が研ぎ澄まされるような感覚になるので、ほろ酔いで吹くのが好きだ。むろん、飲みすぎると今度は息が続かないので、抑えてはいるのだけど。

 

笛の吹き手が増えたことで、今年は随分楽しかった。高校生や大学生が中心になって進めてくれるので、とても頼もしい。

 

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今年の花火もきれいだった。

明日の片づけが終わると、あっという間に稲刈りを迎えることになる。

今夜だけは、祭りの余韻に浸ろう。

 

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祭りだ!

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今日はいつもより早く作業を始めた。

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5時頃は、さすがに涼しく、身体も動かしやすい。

日の出がきれいだ。

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山賊会でやっている田んぼも穂が揃ってきた。

去年の今頃から計画を練り始めたこの活動も、今月末には収穫を迎える。みんなでやっているから、お互いの意思を合わせなければならないけど、最初のこの時期はできるだけ議論を積み重ねる必要があると思うのだ。

 

朝一の作業を終えてから、草刈りを行う。

餌やりをしてからの作業になるので、始めたのは午前10時前。この時間になると、立っているだけで汗が吹き出してくるほど。やろうと決意して始めるも、今日は30分草刈りをすると休憩を取ることにした。わずか30分だけでも、脈拍が早くなってしまい、体力回復にも時間がかかる。結局、午前中で39分を2回しかやれなかった。まあ、やらないよりましだが。

 

午後は、明日のために子供神輿の組み立て。1年に1回しかやらないので、みんなであれこれ確認しながら組み立てる。

 

そして、佐野地区のお祭り!

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みんなで囃し立てる。

人がすくなくなってきているけど、まだみんなで集まってお祭りをできるのは幸せなことだ。

地域の中でどのように暮らしていくのか、今日は村の人といろんな話をすることができた。

あとは、実現に向けて動いていくだけだ。

明日は大山地区の合同祭典!

やりきります!

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そこに、希望を見出せるまで身悶えしているか?

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自然王国のカフェから駐車場方面を撮影。雑草が生えているだけなのだけど、夏らしい茂みが素敵だった。午前中は草刈りをしていたんだけど、やはりこの暑さで参ってしまった。熱中症の手前まで毎日来ているような気がする。幸い、夜には回復するのだけど。

 

帰宅してからは、集落の中山間地活性化協議会の会議に出席。

「コメを作っていても希望はない」「どうやっても人件費を出すことはできない」「耕作者がいなくなる」なんて意見が噴出し、私とお隣さんには、「若い人に頑張ってもらわないと」と意見を求められる。いや、私ももう40過ぎで若くないんですけど、と思うがほとんどが70歳を越える人々の間では説得力もあるまい。

 

小農として暮らしていくことは可能だとは思っているが、大規模にやることに私自身もあまり希望を感じてはいない。でも、「コメ作りに希望はない」と言われてしまうと、その発言者の事情もわかりつつも、それを認めることはできない自分がいる。

 

正答のない問題に解答を出すことが人生であると思っている。わたしは、あきらめたくないのだ。あきらめないために、自然王国で働いたり、農家民泊をやったり、山賊会という共同水稲栽培グループをやったり、NPO法人うずで活動しているのだから。

 

今の私には、残念ながらこの絶望に答えを示せるだけの実力がない。一人だけでは、正答を出せないような気がする。でも、希望を見出せるほど身悶えして考えていきたい。

 

大げさな話と思われるかもしれないが、コメ作りが儲からないのは事実だし、私の住む地域があと3年後にこの中山間地活性の事業に取り組むかどうかすらわからない。

こんな実態の中で、日々考えて考えて考えて、これに方向性を示せれば、そんな暮らしは最高ではないか。

 

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