家内制手工業な日

今日の自然王国は、午前中はお米の袋つめ。1kg,2kg、そして2合袋を作った。普段はこのような細かい発送はないのだけど、注文内容によっては細かい作業も行う。袋にはる表の裏のシールを印刷して、王国ハンコも押して、袋を作ったあとに、お米を入れていく。

この袋は2合袋だ。今日は75袋作った。この袋を3つひとまとめにすると、こんな感じになる。

こんな感じで毎年送らせてもらっていたんだけど、私は今日初めて見て、あれ?これすごくいいんじゃない?と思ったのだ。直売所に置くと、観光の際のお土産になるんではと思ったのだ。2合袋なら、お土産にしやすい気がするのだ。

自然王国は、もちろん我が家と比べてずっと大きな組織なのだけど、やはり、家内制手工業が中心だ。一つひとつの作業を積み重ねて商品を、作っている。手間はかかるけど、こういう作業は産業の原点な気がして、とても楽しいものだ。

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朋、遠方より来る2

朝日に照らされた自然王国事務所。賑やかだった土曜日とは変わって、すっかり静けさを取り戻している。

今回は、はるばる高知県から、学生時代のキャンプ仲間の家族が我が家を訪れてくれていた。昨日書いた、これまたキャンプ仲間の「アカリトバリ」を聞くために、はるばる来鴨したのであった。さらに、先日テレビで自然王国が放映されたのを見てくれていて、一度家族で来てみようとなったらしい。彼女と会うのは15年ぶり以上だった。お子さんは高2と高1になっていた。名前だけ知っていた旦那さんと会うのは初めてだった。

金曜日の深夜から、今朝まで3泊してくれて、その間いろんな話ができた。お子さんとは一緒にチーズや鶏のえさやりをしながら、進路について考えていることなどの話を聞いた。進路を真面目に考えている、頼もしい少年だった。旦那さんとは、王国や鴨川での暮らしのことについて、自伐型林業に出会って高知県に行ったことなど、普段考えていることを話すことができた。農村での暮らしなど、共通する話題があって話しやすかったし、包容力のある人柄が素晴らしかった。友人である彼女とは、学生時代の話はもちろん、障害を持つ娘さんの環境をこれからどう整えていこうか考えていることなどの話を聞いた。

学生時代にはみんなで遊びに行ったり、ワークキャンプをしたり、楽しく過ごしたことが多かったのだけど、あれから20年以上経つと、話題は必然的に、これからどう生きていこうかという話にならざるを得ない。

誰の話を聞いても、他人事ではないし、自分のやりどころを考えさせらたし、普段の日常とは全く異なった2日間だった。来てくれた友人たちに、心から感謝したい。

今回、私にとっての自然王国大収穫祭は、友との邂逅の場となった。誰かに誇れるような立派な実績はないけれど、どんくさくコツコツ生きて来たことが、今回のように友人たちが集まれる場所を作ることにつながったのかもしれない。

自然王国では、今年最後の草刈りが始まった。農作業に終わりはないけれど、草刈は、これが終われば来年までは刈らない。季節は待ってくれないし、自分から自然に働きかけていかないとな。

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収穫祭準備も大詰めだ。

今日も、10月20日に行われる鴨川自然王国大収穫祭2018の準備を行った。午前中はこの間進めてきた山小屋横のトイレの改装の仕上げ。下屋を支える柱がほとんど効いていないので、セメントで柱を固定する作業だ。

午後からは、新しい看板の設置。今までの看板は6〜7年前のものだったので、収穫祭をきっかけに新しいものに変えることになった。この看板は、端材を材料として、代表とyaeちゃんが作ったものだ。手前味噌だけれども、見やすくてわかりやすい看板になったのではないだろうか。

自然王国は、一つひとつ新しい形を作っていっている。お金をかけて専門業者に頼まずに、自分たちでできるところから環境を整えている。一見すると、素人がどんくさくやっているように見えるかもしれない。でもこれは、私たちがひとつずつ、暮らしを作り直している過程だと思っている。試行錯誤を繰り返すことで、変化していっているのだ。劇的な変化はないが、着実に状態が変わっていっている事実がある。物事を語るときには、言葉とイメージで語る方法があるが、私の好きな方法は、現物を見てもらう方法だ。事実をして語らしめることが必要だと思っている。

駐車場のマスもラインカーで引き終わり、あとは細かいことをやって明後日を待つばかりだ。今回はなんだかたくさんの人が来てくれそうな気がする。出店者のみなさんも準備をされていることだろう。私も、塾講師を終えてから、さっきまでにらファイトを仕込んでいた。いい天気になりそうだし、いい収穫祭にしたいな。

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草刈りの日々。

先日も書いたように、最近は自然王国では草刈りを続けている。代表は岩田さんと山小屋のトイレの大改修中なので、一人で草刈りだ。別に一人が嫌なわけではない。むしろ目の前の作業に没頭できるので、好きと言ってもいい。

いつも事務所からの写真ばかりなので、たまには事務所全体が見える写真を。今日も天気が良かったので、日によく映えている。王国に来たばかりの頃は、今は藤本さんの年表などがある部屋で生活していた。だいぶ前にリフォームしたので、昔をしのぶよすがはほとんどないのだけど、この場所が私の鴨川での暮らしの始まりであることには変わりがない。

29歳で鴨川に来てから14年が過ぎて、すっかり中年になってしまい、「最近若者が来ないね」なんて話をすることもしばしばだ。少し、考えや行動が挑戦的というよりは保守的になっているかもしれない。今までやって来たことを振り返ったりするのはその表れと言えるのではないか。

そんなわけで、明日は久しぶりに上京する。iphoneのバッテリー交換を理由にして、ふるさと回帰支援センターに顔出しして、本屋に寄ったりする予定。何を感じられるのか、楽しみにしている。

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甥とたわむれて、王国で草刈って。

朝は昨日から泊まりに来ている4歳の甥と一緒に動物の餌やり。彼もだいぶ大きくなって、私のことを「武おじちゃん」というのでなんだかかわいらしい。小二になる彼の兄は何回か一人で泊まりに来ているのだが、弟は初めて一人で田舎に泊まっている、というわけだ。自分の子どもが小学生高学年になると、小さい子がやたらと愛おしく思えてくるのは、昔の我が子に雰囲気を重ねているからかもしれない。いつもと同じ作業でも、いつもと違うことがあれば、何か新鮮になるし、当たり前と思っている作業にも新しい発見があるものだ。4歳でも、一生懸命やる姿はとても素敵だ。

甥に別れを告げて、自然王国へ。イベントが終わり、今日からは鴨川自然王国大収穫祭2018の準備が始まった。と言っても、私がやるのは主に施設全体の草刈り。収穫祭まで2週間を切ったので、準備にも気合が入ってくる。特に今年は、大阪から友人がわざわざ演奏しに来てくれるので、いやが応にも期待は高まっているのだ。ぜひ、10月20日は多くの人に自然王国に来てもらいたい。

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集落作業の草刈りから王国イベントへ。

午前中は集落の草刈り。季節外れの暑さと、昨日までの雨で草が濡れており、なかなかの難作業だった。獣除けの電柵が何百メートルにもわたって張り巡らさられているので、二手に分かれて作業を行なった。

坂に沿って電柵を立てているところは、草刈機で入るのも容易ではない。約3時間通して作業をした後は、昼食を食べて自然王国へ。

今日は自然王国でさつまいも掘りと、王国サポーターで育てたお米のお渡し式が行われるのだ。さつまいもを拾った後は、ゆっくりサウナで疲れをとって、宴会だ!久しぶりにカフェ前のアースオーブンを使ってピザを焼いた。時間をかけて薪を燃やして窯を温めると、ピザは3分ほどで焼きあがる。

秋刀魚を差し入れてもらったり、釣ってきたばかりの鯛の刺身や、イノシシのスペアリブなど、一体ここはどこのレストラン?といった感じですごく盛り上がった。

私は、食事の途中で、サウナに入らせてもらった。ゆっくりと汗を流して、水風呂で体を締めるのを3セット行うと、すっかり汗が出たな、と感じるほどだ。明日も、盛りだくさんな1日になるだろう。

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自然王国もお米の発送〜農家民泊視察。

自然王国では、王国サポーターの皆さんにお届けするお米の発送作業を行なった。王国サポーターとは、簡単に言えば、一口1万円で、一緒に王国で農作業をしたり、共に時間を過ごしましょうという制度だ。参加一口につき、お米5キロ、うどん1束、それに味噌が1キロついてくる。田んぼ作業は、田植え、草取り2回、稲刈りと4回あって、1回参加するごとにお米1キロ追加!とポイントが用意されている。

サポーター名簿には参加状況が記録されているので、それを元に発送量を計算し、送り状を印刷し、実際に詰めていく。お米の箱には、年2回発送の王国レターを同封した。今回から趣向を変えたので、読んでもらうのが楽しみだ。

帰宅してからは、東京にある、ふるさと回帰支援センターhttps://www.furusatokaiki.net/からの視察と宿泊の受け入れを行う。以前はよくセンターとの関わりを持っていたのだが、最近すっかりご無沙汰してしまっている。今回新しく千葉県の移住情報を紹介する担当となった女性が泊まりに来てくれた。なんでも、最近は定年世代だけではなく、子育て世代が真剣に移住先を探しているとのことだ。私たちもいろんな活動をしているけど、まだまだ情報が届いていないのかもしれない。

情報発信という点からは、このブログを続けている意図の一つである、日常の何気ない暮らしを伝えていけたら、という思いがある。まだまだ書いていて迷いもあるのが本当のところだが、このブログが少しでも何かのきっかけにならないかと思って続けているのだった。

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田んぼの片づけ終了!

王国田んぼの一番下から山小屋をのぞむ。

昨日代表が脱穀を終わらせた田んぼのわらをかたづける。今回は、わらは来年の稲刈りに必要な分のみをよけておき、あとは全て燃やしてしまっている。しかし、このところの雨で昨日脱穀した田んぼのわらは濡れていてうまく燃えなかった。そこで、これを畑の隅にまとめることにするようだ。代表と2人で地道に運んだあとは、王国田んぼ全体に立ててあるはざかけ用の竹の片づけだ。まずは腕だけを集めて、その後に脚を縛ってあるひもを外し、脚を抜いてまとめる。それを、山小屋わきに運ぶのだ。この竹は、四年ほど前に切り出したもの。中には腐ってきているものもあるので、そろそろ更新の時期だ。

昼前に、無事片づけ終了!今年は、いつもより田んぼの片づけを終えられて、なんだか気分もすっきりした。

稲刈りを終えると、秋になりあっという間に冬がくる。冬は冬でやることはたくさんあるので楽しみだ。

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2018 自然王国稲刈り、終了!

朝の打ち合わせを終えてから、もち米の稲刈りへ。2枚ある田んぼのうち一枚は、先週の土曜日に手刈りで刈り終えた。その時取り掛かることもできたのだけど、スタッフでやることにしたのだった。その稲刈りが、この日というわけだ。バインダーで入れないところだけ、鎌で刈って、あとは全てバインダーで刈る。手刈りした稲を束ねている時、今年の稲刈りもこれで終わりだな、なんかあっという間だったな、という思いがよぎる。

バインダーで刈ると、1時間強で刈り終えてしまう。これを全て稲刈り手刈り体験でやるとしたら大人7人で1時間くらいか。機械のありがたさを感じる。もちろん、みんなでやる手刈りの面白さには叶わないんだけど、時間のない中二人で簡単に終えられることはありがたい。

無事刈り終えた稲の姿は美しくて、やはり充実感がある。もち米はうるち米より長く干すので、脱穀は9月末くらいになるだろう。

午後からは玉ねぎの種まき。秋野菜の準備が始まっている。私の頭の中でも、秋から冬にかけて何をやろうかでだんだんと頭がいっぱいになってきている。ガンガンやってゆこう。

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雨の中の稲刈り。

土曜日だけど、朝から自然王国へ。今日はもち米の稲刈りイベントなのだ。会員さんの何人かで、彼らの地元の知り合いを誘って始めたイベントが、もう5年ほど続いている。今回は色々と地元のイベントと重なったらしく、参加者は親子4組だった。

もち米の田んぼに移動して、早速刈り始める。ここ数日の雨で田んぼに水が溜まっているが、しっかり乾いている部分はぬかるまず、さらに稲もすっくと立っているので刈りやすかった。

最近鎌の手入れを丁寧に行なっているので、鎌も稲に当ててさっと引くだけでザクっと切れるのが気持ちいい。天気予報では午後からは雨が上がる予報だったが、結局一日中小雨が降っていた。雨合羽を着ていたので雨には濡れなかったが汗で体が群れてしまった。

作業を終えた後は王国サウナへ。参加者のために火を入れるのだが、私もお供させてもらった。

久々に入ったけど、汗もたくさん出て本当に気持ちよかった。薪の火力だけでゆっくり温まるので、体も芯から温まる。サウナの後はカフェenで夕食をご一緒させてもらう。王国をきっかけにして、素敵な人々と出会えるのは大変楽しい。

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